森博嗣の「トーマの心臓 Lost heart for Thoma」です。
ケチなわたしがジャケ買いです。
萩尾望都の名作を森博嗣が小説化
この情報を、わたしは自分がどこで知ったのか忘れてしまったのだけれど、おそらく雑誌「ダ・ヴィンチ」でしょうな~。
「ダ・ヴィンチ」は、「テレプシ・コーラ」しか真面目に読んでないのですが(立読み)、きっと広告かなんかを目にしたんでしょう。
それにしても・・・
何故、今、小説化??
でも、まー、なんというかー、メディアファクトリーならではの企画ってカンジですね。
こーゆー企画ってまだほかにもあるのかな?
さてさて、萩尾望都大先生の少女マンガ界不朽の名作「トーマの心臓」は、ちょいと他人よりマンガ好きな女子ならば、みんな読んでいる、思っているわたしです。
「誰もが通る道」だろ。
「トーマ」といえば「心臓」だろ。
わたしは、はじめて読んだのは学生のころでした(借りた)。
その次に読んだのは、20代後半だったと思います(借りた)。
地元の図書館で検索したら、置いてあったので借りてきた、読んだ、三十路後半。
この本読んだら、原作を確認せずにはいられないよ↓。
トーマの心臓 Lost heart for Thoma (ダヴィンチブックス)
posted with amazlet at 09.12.08
森博嗣/萩尾望都(原作)
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美しい下級生・トーマが死んだ。
ユーリに手紙を残して。
ユーリを慕っていたトーマの死は、事故か自殺か?
努力家で誠実で正義漢だったユーリが、不安定になってしまったのはいつからだったか?
トーマの死が、ユーリに暗い影を落とすのではないか?
ユーリと同室の友人・オスカーは憂慮する。
そんななか、転校生として現れたエーリクは、驚くことにトーマの生き写しだった。
内容はほぼ、原作と同じです。
ただ、視点はすべてオスカー視点になっています。
オスカーが、ユーリとエーリクを見守っている。
原作と比べてしまうのですが、オスカーは、原作では「手を貸している」という印象が強いです、わたしは。
オスカーの性格は原作とはずいぶん違う印象になってますが、オスカーを語り手に選んだのは良いと思います。
一人称にした場合、オスカー以外は無理っぽいし。
森博嗣氏はこう語っています。
『トーマの心臓』の美しさの本質を再現したかったのだ。
その通り、文章はとても美しいです。
森博嗣氏の作品ってずっと敬遠してたけど「スカイ・クロラ」は読んでみようかな~。
文章の美しさには心打たれたけど、「葛藤」が足りないような気がしました。
こう、美しくまとめすぎたな、という。
森氏の作品に興味が持てたことはいいことです。
森氏は結局「俺流・トーマの心臓」を書き上げられたわけで、幸せでしょうな~(あれ?同人誌??)。
結局のところ、この本を読んで、原作が気になり、原作に手を出してしまったわけです。
原作の力はすごいです。偉大です
トーマは何故、死んだのか?
読みながら、いろいろと考えます。
言葉にするのはとても難しいです。
過去読んだときのわたしは、大事なことを失念してたんですよね~。
キリスト教徒における、自殺の概念を。
キリスト教における、自殺は功罪でした。
これがぼくの愛
これがぼくの心臓の音
きみにはわかっているはず
だからこそ!!
ちょっとだけ、この森版「トーマの心臓」にもの申す!!
ネタバレになるので、続きにはご注意!!
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原作→トーマの心臓 (小学館文庫)
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ラベル:本
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