2008年11月14日

“福袋”

角田光代著「福袋」です。

新年、店頭で売られる「福袋」

わたしは購入したことがありません。
あれ?1回ぐらいはあるのかなぁ。

まぁ、新年早朝から百貨店等に並ぶ気力がないんですけど。
最近、福袋は予約制だったりしますね。

1万円の福袋に6万相当の商品が入っているといわれても、中身がわからないものを買う気にはなれないです。

だったら1万円の欲しいものを買う。

この本を借りてきて、読む前に、楽天で「福袋」で検索したら、まぁ、たくさん売られていました。
もう、売り切れたものもあります。

うーん・・・たまには買ってみようかなぁ?と思いました。

が、この本を読んで、やっぱりやめました。

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角田光代
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人生に当たりハズレなんてない。

もし人生のブラックボックスを開いたら?

この本は8つ連作小説集です。

人の、見てはいけない部分を覗き見てしまったら・・・。

それは確かに、「福袋」を開けて、「あきらかに売れ残り」「へんな色合いのスカート」「レースびらびらのブラウス」が出てきたときの失望と似ているのかもしれない。

「福袋」は「福」とついてはいるが、「福」ばかりが入っているわけじゃない。

この本では人生を「福袋」に例えている。

見えない袋には何が入っているかわからない。

預かりものの箱の中身。

彼氏の携帯。

母の遺言。

彼女の執着心。

父のつくった借金の督促状。←あ、これはわたしね。

やめておけばいいのに、福袋を買って、開いて「当たり」「ハズレ」と品物をよりわけるように、人は他人の(身内のも)見えない部分を開けたがる。

そして、ばつが悪い思いをする。

しかし最終的にはなんとか折り合いをつける。

角田光代氏は、人生がどうたらこうたら〜という難しい話は書かない。

ただ、そこにあった。

そういう情景を切り取っている。

淡白なところが、わたしにはいいんだろうなぁ、と思う。

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2008年09月15日

“何も持たずに存在するということ”

角田光代「何も持たずに存在すること」です。

角田光代さんの本はよく読んでますね〜。

彼女の文章は淡々として、クセがなく読みやすいのです。

同世代の女性を多く書いているし。

小説を読んで、あ〜、あるある!!と思うこと多いし。

だからカン違いをする。

この作家さんは自分と「同タイプ」の人間ではないか?って。

エッセイを読むと、あまりにも自分と違いすぎる人でびっくりすることがあります。

喫煙する人としない人の違いくらい、違います。
既婚者と独身者くらい違います。
料理する人としない人くらい違います。

実際に角田さんは喫煙者で、わたしは違うんだけど。
角田さんは既婚者で、わたしは負け犬なんだけど。
角田さんはお料理が大変得意で、わたしはやればできるけどしない人なんだけど。

それで、思うのは、文章の好き嫌いと、その人の人間としてどうのこうの〜っていうのはあんまり関係ないのね、ってこと。

角田光代さんのエッセイは、やっぱりするすると読めてしまうのだ。

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タバコの話に関してはほとんど理解ができません。

でも、あ〜喫煙者も大変なのね〜、とは思います。
今の時代、禁煙してたほうが、絶対生活しやすいのに、それでも喫煙を続けるのは根性がいると思うのね。え?違う??

「あなたが結婚に至ることができない理由はなんだと思いますか?」

とインタビューされ、インタビュアーの無邪気な結婚崇拝にたまげたそうだ(もちろん質問の無礼さにもたまげたそうだが)。

わたしも何年か前に、友人のめでたい結婚披露宴の、既婚者独身者入り交ざった友人席で、真顔で、

「ねぇ、○○さん(わたし)はなんで結婚しないの?」

と聞かれて、ワインを噴出しそうになったことがある。

今日は友人の結婚を祝う日で、ヒロインは友人で、わたしのことなんか、関係ねぇだろーが!!と思ったものだった。

角田さんは書いている。

結婚に至ることが出来ない理由は、ダイビングの免許を取らないことと同じでそれらに等しく興味が持てないからだと。


上手いことを言う。

それ、使わせていただこう。

そんな角田さんが何故入籍したかは、この本には書かれていないが、理由は知っている。

ま。そんなことはどうでもいいこと。

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2008年03月03日

“この本が、世界に存在することに”

角田光代「この本が、世界に存在することに」です。

最近、角田光代氏読んでますなぁ〜。

子どもの頃のわたし。
塾には通ったことがなかったのですが(塾に入って、そこでの友達づきあいに不安があった・・・)、習い事としてエレクトーンには熱心に通っていました。練習も毎日した。

そのヤ○ハ音楽教室のとなりに本屋さんがありました。

仕事帰りの母が、レッスンを終えたわたしを迎えにくるまでの約30分。
わたしはその本屋さんで過ごしました。
迎えに来た母に「この本買って」というと、本だけは買ってくれる親なので、わりとすんなりと気に入った本を手に入れることができました。

子どもの頃は町の本屋さんがすべてでした。
児童書の棚、読み放題。
小学校で、図書室でわざわざカード書いて借りるのが面倒でキライだったので、その頃のわたしは「借りるより買ってもらえ」

小学校六年生のとき、人生の書「徳川家康」(上製本)もその本屋さんで買ってもらいました。
本屋さんに配達してもらったのはそのときだけ。
本屋のオジさんは愛想が良かった。

その本屋さん、いまはもうありません。

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5 本好きにはたまらない
4 Ex Libris──わが懐かしの蔵書票に。
3 大変、よみやすうございます。
4 名言集☆


短大に通うことになったわたし。
毎日浜松に通うことになりました。
浜松には、老舗の本屋さんがあって、そこでレポートの資料を買ったりもしました。

地元よりもたくさん本がある!
マンガもある!!!
長野まゆみ氏とか読むようになったのは、その老舗の書店の駅ビル店が縁です。

が、一番利用したのはサボリの時間つぶし。
本、読み放題。

通い始めた短大にどうしても馴染めず、授業に出ずに本屋で時間を潰していました。

当然留年です。

なんで短大で留年するねん!!というのは置いといて、ま、卒業はしまして、就職活動もろくにせず、とある小さな本屋に入社しました。

こうなると、もう毎日、本が周りにあるモンですから、しかも社員割引とかありますから、バカバカ購入するわけです。

ある日、その小さな本屋が大きな書店と合併することになりました。

そして、わたしは学生時代に「お世話」になっていた老舗本屋の社員となったのでした。

本屋は「本好き」ばかりです。

上には上がいることも知りました。

何故か店長になったりもしました。

辞めちゃったけど。

さて本屋を辞めても、本は好き。

一番困るのは「情報」

「情報」といっても、本のタイトルと内容少しでいいんですけどね〜。
それで大体わかるから。

本は人を呼びます。

タイトルだけで呼びます。

面陳列してない本、平積みになっていない本が売れていくのはそういうこと。

角田氏もあとがきでおしゃってます。

わたしは、いわゆる業界誌で読みたい本を探すことが多かったのですが、実物を見なくても、外したことはありません。

好みの本は、タイトルとちょっとした情報でピン!とくるものです。

いまのわたしは、かえって本屋の店頭で好みの本を探すほうが困難です。
昔はあれほどやっていた「立ち読み」が苦手になってしまったのだ。

昨日は失敗した!!!
もー、せっかく浜松まで行ったのに、何やってるよ!!
NO−−−−−−−っ!!!

「この本が、世界に存在することに」

本についての短編集です。

本は旅をする。
本は人と人をつなぐ。
本の貸し借りで友情が芽生えたりする。
意外な人が、意外な本を読んでいて、その人への見かたが変わったりする。

友人のなんちゃってくんは、どうやら人の部屋で本棚に目が行くらしい。

わたしの部屋の本棚を見てどう思ったかは謎。微妙。
まぁ長いつきあいだしな。
何もかもバレてるしな。

でもわたしは、マンガは隠してあるんです!!
オタ的なものが、普段から自分の目に入るのがイヤなの!!
それでなくても自分は十分オタだってわかってるから!!

こう、本の背表紙って、部屋で「色」が浮くことがあるのね。

だからわたしはわりと本を隠します。

だけど、部屋に一冊もないのもアレなんで、見栄えよく本棚へ。

性格出てる・・・・・・。

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2008年02月13日

“彼女のこんだて帖”

角田光代「彼女のこんだて帖」です。

昨晩の夕食のおかずはぎょうざでした。

母の手作り。あ、皮は市販のものした。

何故いまぎょうざ!?

それはさておき、子どものころは、母の隣でぎょうざを包んでみたりしたわたしですが、大人となった今では、出来上がるのを待っているだけです。
ついでに「ええ〜、皮も作ってよ〜」などと文句もつけました。

母はわたしの育て方を絶対どこかで間違えています。

それと、褒めるというのもなんなのですが、うちの母の料理って、やったらあか抜けているんですよ。

うまい。

自分でつくるより、母の料理を食べた方がおいしい。

自分で進んでつくるようになるわけないじゃないかっ!?と自分勝手に思います。

やれやれ困ったねぇ〜。

彼女のこんだて帖
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4 ほんわかあたたまるお話たちです♪
5 おなかがすく本
4 うまい。
5 今年のベスト1
5 食べることの大切さと改めて向き合える本



この本は15本の短編小説にレシピがついています。

泣きたい夜はラム

恋のさなかの中華ちまき

ストライキ中のミートボールシチュウ


などなど、各料理が作られるようになるまでの過程に物語があるのです。

登場人物は2、3人。

脇役だと思った登場人物が、次の短編では「主役」となって登場します。

そうやって15編がぐるりと回るのです。

各編、いろいろ(失恋・妊娠・拒食症などなど)あって料理はつくられるのですが、かならず、

「おいしい!!」

となります。

「おいしい!!」は幸せだねぇ、と思います。

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2008年01月25日

“対岸の彼女”

角田光代「対岸の彼女」です。

え〜あ〜、自他とも認めるコミュニケーション力が決定的に不足しているわたしです。
ブログ界でもヒッキーです。

こんばんは。
「縦列駐車」と「方向転換」が苦手です。
「高速デビュー」は済ませました。

どうもね〜、自分から「仲間に入れて」ということが出来ないのですよ。
子どもの頃はそれで随分と悩んだものでしたが、大人になるとオンリーロンリーでも、まぁそれなりに行動できてしまうものなのですな。

それで一人で行動するのに慣れてしまい、コミュニケーション力はちっとも向上しないまま今に至るのです。

最近教習所通いのわたし。
教習所はただいま高校生でいっぱいです。

ちょっとカンシンしたこと。
女子高生ってうるさい。
うるさいんだけど、彼女たちはコミュニケーション力が抜群なのね。

自習室で勉強してたら、となりに座って話しかけてきた女子高生。
「応急救護」でグループが一緒だった子でした。
女子高生の見分けがつかないので(みんな同じ顔に見える・・・)、「誰だっけ?」と思ったけど、高校の名前聞いて思い出しました。
タメ口きかれるのはちょっとムっとするけど、まぁ、よくも自分よりか〜な〜り〜年上のわたしに話しかけてくるなぁ〜と思いましたよ。

もうわたし、女子高生をバカにすることはできません。

そうそう、ちょっとイイコトがありました。

11月から12月にかけて、ぐちぐちとしてたこちらの記事→これ。
勉強は進まないし、試験はストレスになるし・・・とうつ状態だったときの記事です。
逃亡寸前です。

試験は受けましたが、まったく自信はありませんでした。

でも一緒に講座を受けていた人たちがみんないい人で、講座に通うことだけでプラスだったなぁ〜と思っていたのです。
だって、講座に通っていなかったら、ほんとにただの引きこもりニートになっていましたからね。

そしたら結果が届きまして、

2級医療事務技能審査試験に「合格ぴかぴか(新しい)しました。

イェイ。

それでわたしはこう考えたのです。

会社を辞めることになってしまったことをずっと後悔していたんですが、あの時、会社を辞めなければ「資格」をとることなんて出来なかっただろうな、と。
「資格」をとろうとも思わなかっただろうし。

あの精神衛生的に不健康な空気(っつかまともじゃない)の職場で我慢するよりも、辞めて良かったかも。

あ、そういえば、辞めた経緯をハローワークで伝えたら、「自己都合で退社」が「会社の圧力による退社」に変更になりまして、「失業給付金」が早く給付されることになっちゃいましたよ。

わたしに全く非がなかったとは思いませんが、会社にも非があったと認められて満足。

どれだけ精神衛生上不健康な空気だったか、ぶっちゃけたい気持ちはありますが、それを全部言ってしまうのは大人のすることではないのでヤメときます。

かっぱお姉さまや元同僚Aと親しくなれただけでプラスです。

さて「対岸の彼女」

主人公2人は、他者との距離感に悩んだことのある女性です。

対岸の彼女
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2人とも35歳。

小夜子は結婚をし、一女の母。

葵は小さな会社を自分で立ち上げた、女社長です。

公園デビューに失敗し、あたりの公園を一人娘をつれてめぐる小夜子。
このままでは娘の社交性が育たないような気がする・・・。
幼い頃の自分とそっくりな娘を見て、自分がもっとマイペースで陽気な母親だったら・・・と悩む毎日。

ある日、デパートで一枚のブラウスを見て、その値段が高いのか安いのか、自分の年齢にあったものなのかわからなかった小夜子は、娘を保育園に預けて働く決心をする。

求人誌を買い求め、必死に面接を受け続け、採用された会社が、同い年の葵の経営する小さな旅行会社だった。

一見、さっぱりとして感じのよさそうに見えた葵。

しかし、葵には女子高時代に起こした大きな過去を持っていた。

結婚してようと、してまいと、女は誰でも意外とこういう経験をしているのかもしれない。

他人と付き合う距離感がわからない、とか。

職場で派閥に巻き込まれまい、としていると何故か自分が槍玉にあげられている、とか。

一見、誰にでも人当たりがいいが、そっと悪意だけをささやく人間っているし。

働いているお母さんVS専業主婦とか(ってあるんですかね?)。

30歳を越えると新しい友人をつくるのは難しいものだと思います。

とくにわたしみたいな人間は。

同じ未婚同士とか、子どもをもっている同士(いわゆるママ友)とかならあるかもしれないけれど。

わたしは30越えてから、既婚者と親しくなったことってないかもなぁ〜。
今、既婚の友人たちは、みんな独身のころから友人だもんな。

独身のわたしは、既婚のお子さんを持っている方々を、ある意味尊敬しております。

ママ友とか公園デビューとかPTAとか、嫁姑とかって・・・・

想像するだけでオソロシイ・・・・・。

専業主婦の方々は、30越えて独身で、働いて(いまはいないけどね、わたしは)いる女をどう思っているのかなぁ〜??

好きなことしてふらふらしていると思われているのかなぁ〜??

自由でいいなぁ〜とか思われているのかな〜??

それとも「独身」ってイタイとか??←ま、これは確かにイタタタだが。

税金はちゃんと払っているんだけどな。
いや、だって控除ないしな、独身者には。

「勝ち犬」と「負け犬」の間には深くて暗い川が流れているのかもしれません。

でも、

川には「橋」がかかっている。

こともある。

かもしれない。

「出会い」というものはいかに大切か、最近になってやっとわかってきたわたしです。

自分から手を離すのはやめよう、と思います。

相手と自分の立場がどんなに違おうと、歩み寄りは出来ます。

「友情」って何だろう??

「ただ一緒にいること」、「話し相手であること」「遊び相手であること」だとは違うと、

それだけは思います。

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2008年01月16日

“これからはあるくのだ”

角田光代「これからはあるくのだ」です。

こんばんは。

これからは「路上」なのだ。

仮免とれました。

はじめての「路上」はいきなり国道一号線。

大変、大変怖い思いをしました。

事故!!事故が怖いのですよ。

加害者になるのが怖いのです。

ヤダ。やっぱり一生自分で車は運転したくない。

友人たちよ、これからもよろしく。

わたしみたいに田舎に住んでいると、自動車は必需品。
自動車、一家に三台とか普通です。
我が家のお向かいは四台ですし。

わたしがいままで免許をとらなかったのは、家が街中で、勤めは電車で、あまり必要性が無かったからにすぎないのです。

都会だったら、もっと免許の必要性ってなかったでしょうね。
駐車場代も高そうだしね。

さて、著者・角田光代さんは免許を持っていないそうですよ。

それどころか、自転車に乗るのもやめてしまったそうです。

だから

「これからはあるくのだ」

なのです。

昨日読んでね、「まずい」と思った。

今日は「修了検定」だったから、こんなエピソード読んでびびった。

これからはあるくのだ
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最近、角田光代さんのエッセイばかり読んでいるのは、図書館の棚にあるだけ借りてきたからです。

わたしは結構、エッセイをよんでいますが、実は読んでいて「面白い」「ほかのエッセイも読みたい」という作家さんは限られております。

角田光代さんのエッセイは、わたしの好みなのですな。

同世代の女性に圧倒的に支持されている、というのもうなずけます。

エッセイって「あ〜、あるあるある!!」とか「ほ〜、そうかぁ〜」と、自分と重ねて読むことが多いですよね。

もちろん、作家さんのすべてが自分と重なるわけじゃないですけれど。

角田光代さんは浴びるように酒を飲む人、らしい。

わたしは飲まない。というか、ドクターストップが出ているから飲めないのですが。

角田光代さんは引越しが大好き。

わたしは一度もしたことがない。

角田光代さんは方向音痴。

わたしの特技(?)は、どこにいても北と南がわかる、ということ(日本に限る)。

違うことはこんなにもあるのに「あるあるある!!」というものが多いのほあ不思議ですね。

エッセイを読むのは、ひとと付き合うことと似ている。

まったく別々の人間が、上手く折り合いつけてやっていくのと似ている。

友人とだって、違うことが多すぎるけど、何故か仲良くしている、のと似ている。

角田さんのエッセイを三冊読んで、そう思いました。

なんとなく、彼女の作品「対岸の彼女」の主人公たちの関係と似ているような気がします。

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2008年01月15日

“恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。”

角田光代「恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。」です。

このエッセイはブルームブックスのホームページ内で、2003年から2005年の間に連載されたものを単行本にまとめたものです。

ウェブという媒体で発信されていた、このエッセイはまさしく著者の日常そのものです。

おはようございます晴れ

ブログ界でもヒッキーです。

うーん・・・・。

恋・・・・最近ときめきはキース×マツカくらいしかないし(バカです)。

夢・・・・夢・・・・平穏に一生過ごせれば・・・・。

旅・・・・無理。気力無し。日帰りがいいなぁ。

駄目じゃん!!わたし、ほんとに駄目じゃん!!

女として!いや、それ以前に人間として!!!


ヒッキーなわたしは、フットワークの軽い人が羨ましい。

羨ましいが、自分はそうはならなくてもいい、と考えてしまいます。

ま、開き直りとも言いますが。

あ、不思議なことにこんなわたしが“行動力のある人”と見える人もいるようです。

なんでや??

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3 寝る前に少しずつ
3 カフェで居酒屋で、電話の中で。


この本のエッセイはタイトルが全部“疑問系”です。

あなたのおうちは散らかっている?

値段より高く見られる?

男のどこにぐっとくる?

かつてかっこいいと思った大人になっていますか?

ちいさなことで心配してない?

自分のイメージを知っていますか?

おばさんに思うことはありますか?

服の着分けをしていますか?

美貌・才能・健康。どれを選ぶ?


ちなみにわたし、家は散らかっていませんし部屋もそこそこ片付いております。枕元をのぞいては。
枕元の冬コミの戦利品をそろそろ片付けねばなりません。

値段より高く見られる?って持ち物が、高く見えるか?という内容でした。
ま、着ているものは、高く見られることが多いですな。
っつか普段着ているものが安すぎるんですが。

よく男が車の運転で「車をバックさせるとき」そのしぐさにぐっと女性が多いようですが、わたしは絶対、ぐっときません。
つか、もう見たくありません。

かつてかっこいいと思った大人には全然なってないし、小さなことでくよくよと心配します。

自分のイメージがどうなのか心配で、友人たちにメールでアンケートとったことがあります。
「真面目」と「几帳面」が多かったな。

おばさんに思うことは前職でいろいろあったので、書こうと思ったら書きつくせないし(つか自分がすでにおばさん・・・)、服の着分けはしようと思ってもできません。

美貌・才能・健康だったら、若い頃だったら間違いなく“才能”を選ぶでしょうが、今となっては、“健康”第一です。

価値観は人それぞれだなと思います。

若い頃は、まわりを気にしたものですが、歳をとると自分なりに考え方も変わり、自分なりの「価値観」が出来上がっているのを感じます。

同世代との「価値観」の違いにそんなに目くじらたてることもなくなった、ような気もする。

その分、二十代よりも三十代のほうが考えることは楽かな?と思います。

あ〜、自動車の教習所は若い頃のほうが絶対楽だったはず。

体力尽きそうです。

が、今日もいまから教習所へGO!です。

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2008年01月11日

“しあわせのねだん”

角田光代「しあわせのねだん」です。

「私たちはお金を使うとき、品物といっしょに、何かべつのものを確実に手に入れている。大事なものは品物より、そっちのほうかもしれない」

対岸の彼女」で直木賞を受賞した角田光代氏の、お金にまつわるひたむきな思いと経験を綴ったエッセイです。

対岸の彼女」は30代すぎの主婦と、未婚の働く女性の交流を描いた作品でしたが、その作品についてはまた今度。

この本は友人の既婚・一女有りのなんちゃってくんが読んで記事にしていて、

わたしも読んでみようかなぁ〜。
図書館で借りたのだったら、はよ返せ!!

とせっついて返却させたものを借りてきたのでした。

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昼めし977円・健康診断0円・すべすべクリーム4500円・理想的中身40000円・クリスマス後物欲35000円・記憶9800円×2

などなどお金を使ったときの記憶、それで得た幸せ、安心感、その他もろもろが綴ってありました。

「理想的中身」って財布の中身のことです。

あなたはいつもお財布にいくらいれていますか?

わたしの今日のお財布(小銭入れのみ)には300円しか入っていませんでした。

だって、教習所行っただけだから、送迎バスは無料だし、いざというときは歩いて帰ってこれるし、今は技能しか受けてないから午前中で終りだし。

今日さ、受付で「追加料金のお支払い」を言い渡されましたけどね。

ま、わたしは普段からお財布には余計な金額を入れないほうです。

著者はお財布のなかに2000円、3000円しか入れずに外出し、困ってしまうことが多々あるそうです。

で、同い年の友人に聞いてみたところ、「年齢に四捨五入した数×1000円」と言われたそうです。

著者の場合40000円。

ちなみにわたしの場合も40000円・・・・・。

絶対ない。40000円も入れていることなんてコミケのとき以外絶対ないって!!コミケのときはもっと↑の金額ですが。

著者、実行せず。

この作品には「形に残らないもの」の値段についても書かれていています。

空白330円。

人を待って喫茶店で豆乳入りアイスコーヒーを飲んだ値段。

結局、打ち合わせた時間を相手の方が間違えていて1時間の空白が生まれてしまったってことだそうです。

ぼんやり人を待つ時間。

ああ、人を待つのには喫茶店がいいかもね。

わたし、1円もかからなかったけど「アニメ○ト」で45分も待たされたことがあるよ・・・・。←エッセイにもなりゃしねぇ!!

20代のわたしはライヴにしょっちゅう行っていて、それは「形」に残らないものだけど、熱狂・興奮・感動はわたしの思い出となって残っています。

わたしはライヴグッズもあまり買わないほうなんですが。

すごく思い出にのこっているのは

SURFACEの“Face to Fate”2000年12月20日・東京国際フォーラムホールA

この日、わたしは家で激しい胃痛を起こし、嘔吐を繰り返し、「こりゃダメだ」と一度は予約したホテルもキャンセルしたのでした。

が、ちょっと具合が良くなったときに、オヤジの留守を見計らって逃亡。

7時の開演にギリギリ間に合ったのです。

ホテルの予約は新幹線のなかからしました。

SURFACEはあの国際フォーラムで予定調和のまったくないライヴをしてくれました。
と、いうか、お客さん全員と作り上げたライヴでした。

アンコール5曲もやってくれました。

途中で胃痛が復活して死にそうになったけど。

あのライヴは本当に行って参加してよかった!!!

胃痛はまったく治らず、年越しまで持ち越しでしたけど。

このライヴはDVDで発売されましたけど(もちろん持っている)、やっぱ生!!生が一番!!!

このライブにかかった料金。新幹線往復代・ホテル代・チケ代すべてで35000円くらいでしょうかね。
ホテルが高いところだったんで。

当時は新幹線の最終時間が早くて、ライヴのため東京に行くと、これくらいかかっていました。

そんなことを30〜40回近くやってしまっていた当時のわたし・・・。

年12回行けば、「今年はライブに行った年!!!」とか思っていたんだな・・・。

この本のなかでは、「記憶9800円×2」がホロリとさせられます。
わたしも母とこういう思い出をつくっておいたほうが良くないか?などと思ったり。

わたしが最近購入したもので、見ると一番うれしいものは「白い長財布」。

見ると、「買ってよかったぁ〜」と思います。

中身がアレだけどね。

今、大金を投入している「自動車教習所」は、「良かったぁ〜!!」と思える日は来るのかいな??

できれば一生自分で車の運転はしたくないんだけど。←ダメ子・・・。

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2007年08月02日

“Presents”あなたのためだけのもの。

小説・角田光代 絵・松尾たいこ 「Presents」

対岸の彼女」で第132回直木賞を受賞した角田光代氏がイラストレーターの松尾たいこ氏とコラボした作品です。

初書は「小説推理」

「Presents」というタイトルにふさわしいようにと包装紙」をイメージした美しい本です。

ぜひアップで見てください。

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4 こころに染みました
4 贈りものは、贈っている本人が一番喜びを感じている。
5 あったかい、
5 是非娘に贈りたい
3 人生いろいろ「もらって」生きていく、ということ。


この世にうまれてはじめてもらうプレゼントが「名前」

小学校入学のときには「ランドセル」

中学生の「初キス」

大学に入学し、はじめて一人暮らしをするときに母が買ってくれた「鍋セット」

まんねり彼氏がホワイトデーにくれた「うに煎餅」

8年前、付き合い当初、恋人がくれた「合鍵」

結婚式のため、友人達が縫ってくれた「ヴェール」

結婚して三年目の浮気をした夫。その夫との「記憶」

いつしか暮らしに疲れたいた主婦。息子が小学校で描いた「絵」

風邪をひき、料理も作れない主人公。夫と娘と息子は何をした?「料理」

娘の結婚式で手渡されたもの「ぬいぐるみ」

そして最後に「涙」



主人公はすべて違う女性。

12編の短編小説で、女性の一生が書かれています。

回想だったり、思い出だったり、今、まさにその時だったり。


わたしが一番印象に残ったのは「名前」

わたしの名前は「くみ」です。

漢字で書くと、ちょっとだけ珍しい、読み間違えもある字です。
会社の名簿も間違われたし、友人でさえ間違えて「久美」と書いたりするし・・・・。
どうしてこんな字にしたのか?と幼いころから不満でした。

なんか、漢字で書くと可愛くないんですよ。←「久美」のほうが可愛い。
名字とあわせるとWで可愛くない。

妹の「あき」のほうがいいなぁ〜と思っていました。

でも、いざブログをはじめて、HNを自分につけるとき、可愛いと思った「久美」はやめて「くみ」とひらがなにした。

どうしたって自分の名前は「久美」ではないのだ。

で、ひらがな。

ま〜、両親は苦労してつけたんでしょう。

画数で「久美」をやめたのか?と思ったら、「本名」の画数最悪・・・。
字が珍しくて(って同じ字の人はいますよ)つけたのか・・・。

妹の「あき」も、ま、変換すると三番目くらいに出てくる名前だしね。←二文字にこだわったんでしょうな〜。

それから「料理」

わたしは何度も寝込んでいるから、何度も枕元に食事を運んでもらったことがあります。

ついこの前もね、そんなだった。

ああ、本当に感謝している。

と、

この本を読んで思った。←すまん母・・・。

ので、

今日の昼食はわたしがつくりました。


こちら↓の写真のカフェオレボゥルは、河童お姉さまに誕生日に頂いたものです。
Image006.jpg
なんか生活観あふれる背景が・・・。何?このソファ・・・??どうしたら携帯で写真って美しく撮れるの?

ベージュにサックスブルーの配色がとても綺麗です。
毎日これで豆乳飲んでますよ。お姉さまありがとう!!


この本、女性への(妙齢の)プレゼントに最適かもしれません。

プレゼントは「誕生日」だけにするものじゃないものね。

わたしは自分のつくったものを人に贈ってしまう、独りよがりな悪いクセがありますが。

(すまん、友!この前のデコした鏡は本当に派手になってしまった!!でも今度はピルケース作るから←・・・。)

贈りたいと思うときが贈るときですね。

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posted by くみ at 13:33| 静岡 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 読書(角田光代) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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