2007年03月22日

“バッテリーⅤ”もうひとつのバッテリー。改訂版。

あさのあつこ著「バッテリーⅤ」です。

注・この記事は06年6月29日に書いた記事を映画の公開にあわせて加筆・修正したものです。

「バッテリー」という作品については3月15日の記事で語っております。

この「Ⅴ」では、豪との関わりについて、巧の内に変化が表れはじめます。


角川書店から刊行された文庫版↑。

そして文庫ならではのおまけ付です。
書き下ろし短編
「THE OTHER BATTERY」
が収録されております。

あさのあつこ先生、
「バッテリーはこいつら(巧と豪)だけじゃないよ」
ということですね。

本編ではチョイとしか出てこない人物にも、ちゃんと世界があり、ストーリーがある。
これは、ある意味、物語の中の人物たちが勝手に動き出したと言うことでしょう。

巧と豪のような派手さはないですが、もうひとつのバッテリーも「本物」のかっこよさがあります。

やるじゃん!君たち!!かっこいいよ!!!

劇場に足を運ぶまえにぜひ原作を!!!


参加中です。↓。
人気blogランキングへ




ラベル:
posted by くみ at 20:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(文芸・評論) | 更新情報をチェックする

2007年03月15日

“バッテリー”研ぎ澄まされた文章を。改訂版。

今更、わたしが紹介するまでもない、超有名作品。
あさのあつこ著「バッテリー」です。

注・この記事は2006年6月5日に書かれたものです。
劇場公開にあわせて、もう一度再更新、加筆しました。


昨日のお昼寝(一日中寝てるんじゃないか!?という突っ込みはスルーで)のBGMは野球の試合のアナウンスでした。
注・当時わたしは休職中でした。

近所の高校の野球部が招待試合をしたんです。

やってきた高校はイチローの出身校、愛○大名電です。

野球・・・・。

「なら、これしかないじゃないか!!」

バッテリー (角川文庫)
あさの あつこ
角川書店
売り上げランキング: 39516


この作品の第一巻は平成8年12月に教育画劇から刊行されたものです。
当時はね~、こんな超超超有名作品になるなんて思っても見ませんでした。

小学校高学年~中学生向けの児童書というものはなかなか売れないものでして・・・というのが当時の考え方だったのです。

児童書の担当だったわたしも棚に入れてなかったし・・・。←おい。

読んでからは、ちゃんと置いてましたよ。

地道な普及活動も展開。
わざわざ友人に手紙書いたりしましたよ。

ここ数年のYA(ヤングアダルト)分野の拡がりのきっかけは間違いなくこの作品でしょう。

まさか角川書店で文庫刊行になるとはね~。
まさか映画になるとはね~。

主人公は「原田巧」。

生まれながらにしてのピッチャー。
自分の才能を信じ、疑わない「圧倒的」な天才です。
物語は彼が中学入学目前に岡山県の地方都市に引っ越してきたところから始まります。

そこで彼が出会った少年が「永倉豪」。

巧は自分が全力で投げることの出来るキャッチャーを求め、豪は巧の全力が全力で投げる珠をとりたいと求め、中学で野球部に入部することを誓います。

お互いが求めているのは友情ではなく「バッテリー」です。

中学に入学してからの巧は、その自分に対する自身、誇り、で周囲を戸惑わせます。
しかし巧は自分を変えません。
巧という「天才」に周囲が引きづられていくのです。
そしてそれは豪も同じです。

天才であるがゆえに巧は孤独を恐れません。
しかし・・・・。

つ、続かない・・・。
私にこれ以上の文章力はありません。

この「バッテリー」。
コミック化(売れてます)され、実写「映画化」も決定しています。注・ただいま劇場公開中。

しかし、まず一度原作を読んでください。
児童文学という枠にとらわれない「文章の力」がそこにあります。

傑作です。
それは巧の投げる球のように、まっすぐで、余分なものをそぎ落とした、

「研ぎ澄まされた文章」
です。

言葉で伝えられないものは確かにありますが、やはり言葉の威力はすごいです。

最初に作られたものが「文章」である限り、この作品のすべては「文章」として捉えなければ伝わらない、と思います。

おっと完璧に詰まりました。

最後に

私は瑞垣俊二くんが大好きです!!!

瑞垣俊二って誰?
全巻読んでください。

Amazon.co.jpバッテリー (角川文庫)バッテリー〈2〉 (角川文庫)バッテリー 3 (角川文庫)バッテリー〈4〉 (角川文庫)バッテリー〈5〉 (角川文庫)バッテリー〈6〉 (角川文庫)

励ましのクリックお願いします。↓。
人気blogランキングへ参加中です。
ラベル:
posted by くみ at 22:24| Comment(4) | TrackBack(0) | 読書(文芸・評論) | 更新情報をチェックする

2007年01月05日

“動物園の鳥”名探偵はひきこもり。癒しと成長の物語。完結。

坂木司著「動物園の鳥」
「青空の卵」「仔羊の巣」と続いたシリーズの完結編です。

そういえば、入院しているときにお見舞いに来てくれた友人とこんな会話をしました。
あれは12月22日のことだった・・・。
友人「○○さん(←わたし)の薦めてくれた本さ~、図書館にないんだよね~。もともとないのかな~?」
わたし「それって“ひきこもり”??」
友人「そう」
わたし「・・・・ごめん、返却期限延長して、まだ家にある・・・・」
友人「ちょっとーーーーっ!!いつ返すのよっ!?」
わたし「ごめ・・・買って。○○○(←うちの会社)で」
友人「あああああっむかっ(怒り)

ごめん、友よ・・・明日(1月5日)、必ず返す。
ごめんなさい、図書館さん。明日必ず返します。いや、ちゃんと返却延長の申請はしてあるか。



↑『動物園の鳥』こちら単行本です。

あいかわらず、主人公・鳥井真一のつくる料理はおいしそう。
出てくるお菓子とお茶もおいしそう。
基本カフェインレスの私、「ハーブティーも淹れてくれんか?」などと思ったり。
あ!コーン茶は私も飲みたい!!


励ましのクリックお願いします。
参加中です↓。
人気blogランキングへ
続きを読む
ラベル:
posted by くみ at 21:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(文芸・評論) | 更新情報をチェックする

2007年01月03日

“仔羊の巣”名探偵はひきこもり。癒しと成長の物語

さて昨日に引き続き、坂木司著『仔羊の巣』です。

え~ま~昨日の『青空の卵』の記事にひじょうにありがたくも、ショッキング!!なコメントが入り、すっかりビビッているわたしです。
○○さん(約束により伏字)、あなた、あなたです。

しかし、この本の返却期限が近づいており(買えよ・・・)、貧乏性のわたしは「いまのうちに記事」になどと考えてしまうのです。
この小心者め!!



↑こちら『仔羊の巣』の単行本。このシリーズの特長なんですが、ひじょうに美しい装丁です。

さて、ひきこもりのプログラマー、主人公の鳥井真一は地方の銘菓をネットで取り寄せるのが趣味。
そのお菓子にあった、飲み物を用意します。
鳥井の家に訪れる人も多くなります。
しかし、それは坂木司が一緒のときだけ。
ちなみに料理も得意。

鳥井が地方の銘菓を取り寄せるのも、料理が得意なのにも、じつは理由があります。

いままで坂木しか食べることのなかった料理やお茶は、訪れるいろいろな人が口にするようになりました。


しかし。まだ。

鳥井はひとりで外出することはできません。
ひとりのときに誰かを家にあげることもできません。

ゆっくりと変化はおとずれます。

えーとですね、浜松(春華堂)が全国に誇る銘菓『うなぎパイ』。
その『うなぎパイミニ』が作中に登場します。
『うなぎパイ』は三種類あります。プレーン・ナッツ入り・ブランデー入り。
『うなぎパイミニ』はナッツ入りしかありません。

ああ、何故『うなぎパイミニ』が登場するのか、わかってしまうわたしです。
飲んでいた葛根湯吹きそうになりました。

ちなみに『うなぎパイミニ』が登場したとたん、浜松駅で二袋買い込み、この本を読むきっかけとなった「大大大好きな同人作家さん」に速攻、送ってしまいました。←ふ、不審者・・・。ほら「若さゆえのあやまち」ってことで。




励ましのクリックお願いします。
参加中です↓。
人気blogランキングへ


続きを読む
ラベル:
posted by くみ at 13:26| Comment(4) | TrackBack(0) | 読書(文芸・評論) | 更新情報をチェックする

2007年01月02日

“青空の卵”名探偵はひきこもり。癒しと成長の物語。

ミステリーです。
坂木司著「青空の卵」です。

ミステリーは苦手苦手と言っていますが、きっかけさえあれば読むんです。
ま、なんつーの??
「好きな同人作家さんがオススメしていた」
という、実にわたしらしいきっかけでございました。ふ。

その後、まぁ、あることがありまして

ひょえーーーーーーっ!!

となりました。ええ、ええ。
コノ件については書けなくてとても残念ですが。

○○さん(約束により伏字)、あなたよ、あなた。
びっくりさせんでくれ。
というか、知らなかったわたしもわたしだ。



↑こちらは単行本。最初に手にとったのが文庫版であったなら、わたしはびっくりしなかった。

主人公は鳥井真一。職業・プログラマー。自称・ひきこもり。
そして坂木司。外資系保険会社勤務。鳥井の親友。

鳥井真一は中学時代、幼少の頃からのトラウマを抱え、級友たちからの理不尽な暴力を受け、不登校状態になりかけていた。
そんな彼に手を差し伸べたのが坂木司だ。
誰とも違う空気をまとう鳥井に、密かに憧れていた坂木は、彼の弱みに付け込んで手を差し伸べたのだ、と語る。

二人は同じ高校に進み、鳥井は趣味を生かしてプログラマーになり、坂木は「鳥井のために」比較的自由の利く外資系の会社に進んだ。

そして今に至る。

坂木は鳥井の家のドアを叩き、彼を外に連れ出す。
もう鳥井は坂木なしでは外出できないようになっていた。

出会って、友人になってからの繰り返される毎日。

止まっていた彼らの時間が動き出す。



今日は寒いです。手術跡が痛いです。
励ましのクリックお願いします。せこ!
参加中です↓。
人気blogランキングへ
続きを読む
ラベル:
posted by くみ at 11:17| Comment(3) | TrackBack(0) | 読書(文芸・評論) | 更新情報をチェックする

2006年11月18日

銀河鉄道は何両編成??“銀河鉄道の夜探検ブック”

銀河鉄道・・・・・といえば『夜』
銀河鉄道・・・・・といえば『999』

ちょっと前に松本御大とマッ○ーの間でモメゴトがありましたが、アレ、どうなったんでしょうね?
まぁ、私は当然、ケミ○トリーの歌詞なんて知らなかったです。
で、そのケミス○リーの歌詞が、そのモメゴトで紹介されて、

「あ!!999そっくり!!」

と思ったのです。

アレだよ、999のあの「時間は~」は私、三十代の常識だと思っていましたよ。

違ったんですね・・・たらーっ(汗)たらーっ(汗)

いろいろなブログで「知らない」と書かれていて・・・・ああ、私がオタだからか・・・・と。

ともかく『銀河鉄道999』は私にとって大切な大好きなアニメです。

ケ○ストリーの歌詞はきっとすぐに忘れ去られてしまう。←注・あの作詞作曲をしたヒトを私は嫌いではない。むしろ好きだ。生に行くくらい。でも『999』は知っているだろう。つか知らないとは言わせんぞ、三十代。パ○りではないけれど似てしまうことだってあるよ。

『999』は永遠に生きる作品なんだから、御大、ご機嫌治してください。

そして私にとってとても大切な作品が『銀河鉄道の夜』

父方の叔父が、若き頃、いつも帰省のたびに私と妹に『本』を買ってきてくれました。
叔父の思想からか、ケストナーや宮沢賢治が多かったです。
そのなかの一冊が『銀河鉄道の夜』です。
ただね、この本をもらったとき小学生だった私にはちょっと難しかったのですよ。
そのまま、本は本棚へ。
引越しのドサクサにまぎれてその本は行方不明。
ちゃんと読んだのは高校生になって文庫を自分で買ってから、でした。

いい話だなぁ。キレイな話だなぁ。切ない哀しい話だなぁ。

と、買ってもらったばかりの頃、ちゃんと読まなかったことを反省し、買ってきてくれた叔父に心の中であやまり、感謝したのでした。

で、かなり宮沢賢治の作品が好きなのですが、『銀河鉄道の夜』は特別好き!

それで読んだのがこの本です。



著者・畑山博氏は昭和47年に『いつか汽笛を鳴らして』で第67回芥川賞を受賞しています。

かなりの宮沢賢治スキー。
宮沢賢治関連の著作をたくさん書いておられる。
その追求したくなる気持ち、なんかわかる。

オタだからか??
←オタの共鳴か!?

ともかくこの本は『銀河鉄道の夜』を読みこみ読みこみ、その細部や秘密を徹底的に推理するという本なのです。

銀河鉄道は何両編成か?

ジョバンニは何号車何番にいたか?

レールは何で出来ているか?

機関士はどんな服装をしていたか?

銀河鉄道のトイレ

などなどなど・・・。

賢治が最愛の妹を亡くした、悲嘆の底で書かれた『銀河鉄道の夜』

天空を走る列車。

汽笛を鳴らし、列車は走る。

今、万感の想いをこめて・・・アレ??

『銀河鉄道の夜』が大好きな方にオススメです。


参加中です。
人気blogランキングへ


ラベル: 評論
posted by くみ at 19:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(文芸・評論) | 更新情報をチェックする

2006年11月12日

“秀吉の枷”孤独と悲哀。

先日、ドラマ『信長の棺』が放映されましたね。
原作をだいぶ省略してありました。
ドラマ化となると仕方ないのかなぁ、と思いました。
『信長の棺』は信長の側近であった太田牛一が主人公でした。
小説『信長の棺』の記事はこちらです。→こちら。
『信長の棺』を読んだとき、すでにこちら↓『秀吉の枷』は発売されていたため、いろいろ書いてしまうとネタバレになってしまうかなぁ??と思ったのです。
ドラマ化してしまったからには、ちょと制約が少なくなったかな??

秀吉の枷 (上)秀吉の枷 (上)
販売元 : Amazon.co.jp 本
価格 :
[タイトル] 秀吉の枷 (上)
[著者] 加藤 廣
[種類] 単行本
[発売日] 2006-04-18
[出版社] 日本経済新聞社

>>Seesaa ショッピングで買う

秀吉の枷 (下)秀吉の枷 (下)
販売元 : Amazon.co.jp 本
価格 :
[タイトル] 秀吉の枷 (下)
[著者] 加藤 廣
[種類] 単行本
[発売日] 2006-04-18
[出版社] 日本経済新聞社

>>Seesaa ショッピングで買う


歴史は片側から見てはいけない、と思いました。

『信長の棺』を読んだときは

秀吉、貴様ー!!

と思ったのですが、秀吉には秀吉の、理由があったのだと思いました。

もちろん、『本能寺の変』をおこした明智光秀にも、理由はあったのです。

二人とも己の使命と信じて行動を起こした。
覇王『信長』は討たれねばならなかったと、この『秀吉の枷』では語られています。
この作品はフィクションですが、ときにフィクションは真実以上のものを私たちに教えてくれます。

続きは『信長の棺』の内容をしらない方には超ネタバレになってしまいますのでご注意を。


参加中です。
人気blogランキングへ

続きを読む“秀吉の枷”
posted by くみ at 14:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(文芸・評論) | 更新情報をチェックする

2006年11月05日

“ファースト・プライオリティー”

FIRST PRIORITY=最優先事項。

あなたにとって最優先事項とはなんですか?

「何の資格もないし、何の資格をとったらいいのかもわからないし、趣味もないし、何の得意もないし、何が大切なのかもわからない。このままじゃ、私、どうしよう・・・。」

↑みたいなメールをですね、以前に友人に送りました。
欝だよ・・欝。バリバリ欝。
送ったときは本人、本気で悩んでおりました。
送られた友人はそりゃ、迷惑だったでしょう。

だって、私もヤだもん。そんなメール。←おいむかっ(怒り)むかっ(怒り)

すまん、友よ・・・。

ちなみに送った友人は、小学校のとき見た映画で「~~~になる!」と決意し、本当にその職についてしまった、という人です。
小学校の5年生くらいからそう言ってました。
彼女は「決意」したその日から、その『目標』にめがけて全力だったのだろう、と思います。

まさに「最優先事項」。

彼女だからこそ、こんなメールを送れたのですが・・・。
あ~でも、送った内容には激しく後悔・・・。

や、あんときはマジすまん。君の返信に泣いた。ありがたかった。

↑99.9%、読んでないだろうけど。
友人の日常をPCで読むのに違和感あるそうです。
私も彼女に読まれてたら、ちとやりにくいしな。

実は今でもわからない。
それでもいーや、と思います。

で、こちらの本です。



31歳になってはじめて気がつく、自分の最優先事項。
人からみたら些細なことでも、自分にとっては譲れないもの。
時間だったり、嗜好品だったり、考え方、仕事、人様々。

31歳、31編の短編集です。

『偏屈』→世間話と社交が嫌いなだけなのに、職場では「偏屈で人嫌い」といわれている主人公。

『薬』→とくに病気というほどではないので市販の薬を常用している主人公。ある日、市販の薬が一切飲めない、という可能性もあることに気づく。

『社蓄』→自分が給料泥棒だと意識しながらも、その職場に居場所を見つけた主人公。妻子のため、スキルアップを図るため、に働いている人が聞いたら卒倒しそうだ、と思いながら。

すべて8Pで書かれています。
オチは意外性と爽快感をかんじるものが多いです。

恐ろしいものもありますが・・・こわ。

自分の最優先事項はわかりません。
いずれわかるかもしれないし、一生わからないかもしれない。

そんなものだと思います。


参加中です↓。よろしくお願いします。
人気blogランキングへ
ラベル:
posted by くみ at 00:57| Comment(2) | TrackBack(1) | 読書(文芸・評論) | 更新情報をチェックする

2006年10月29日

“ケインとアベル”

ジェフリー・アーチャー「ケインとアベル」。
J・アーチャーは政治家だったり作家だったりする人です。
一代貴族(ロード)の称号をもっています。
何年か前に偽証罪で投獄されたりしてます。

もともと下院議員時代に詐欺にあい、無一文になり借金を返すために書かれた小説が処女作「百万ドルを取り返せ!」
これが大ヒットして借金を清算。

『ケインとアベル』は彼の第三作目にして代表作に当たります。
これもまた大ヒット!!
彼にとって初めての大河ロマンです。
『ケインとアベル』というタイトルを一見してわかるように、聖書の『カインとアベル』を意識したことは明らかです。
しかし、ケインとは登場人物『ウィリアム・ケイン』の姓であることから、視覚的効果を狙ったタイトルということですね。

原題は『KANE&ABEL』

「収容所小説」「企業内幕ストーリー」「戦争文学」「復讐物語」そして「ロミオとジュリエット」といった要素を含む小説です。



もう売る気マンマンだったと!!



アメリカの支配階級WASPの銀行一家に生まれたウィリアム・ケインと、私生児として生まれたポーランド移民の(おまけに実の父は男爵)アベル・ロスノフスキの交差する運命と戦い。
お互いの息子リチャード(ケインの息子)とフロレンティナ(アベルの娘)が恋に落ち駆け落ちするなど、コレでもか!!コレでもか!!!とサービス満点なです。

人気blogランキングへ

続きを読む
ラベル:
posted by くみ at 18:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(文芸・評論) | 更新情報をチェックする

2006年09月29日

“沙門空海唐の国にて鬼と宴す”空海さま、大活躍!!!

夢枕獏氏といえば「陰陽師」を思い浮かべる方が多いでしょう。
確かに「陰陽師」は面白いです!!
NHKで稲垣吾郎ちゃんが安部清明を演じた「陰陽師」も面白かったです。
映画の「陰陽師」も面白かったです。
は~映画、第三弾つくってくれないかな~。

ところで、私の友人に夢枕獏氏の大ファンがいます。
著書、全部持っていると思います。
で、彼女に言わせると

「夢枕獏の代表作はキマイラ!!」

え?キマイラってまだ続いているの??
続いているんです。
「キマイラ吼シリーズ」第一弾「幻獣少年キマイラ」がソノラマ文庫から発売されたのが、げっ!!

1982年exclamation×2

時の流れに軽くめまいが・・・・。

友よ・・・アンタ、すごいよ・・・。
ま、そんな彼女は、昨夜はおそらく徹夜で「九龍」(あ、ゲームです)の新作に挑んでいたことでしょう。

そんな彼女がススメてくれた本がこちらです↓。



ススメてくれたのはいいが、なかなか手を出す気になれませんでした。
だってね、「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」、厚さ3センチ!!(約500P)で、全4巻なんですよたらーっ(汗)

読んだのは今年3月に「休職」したときです。
そんな時間でもないと、とても私には読めません・・・。

しかし、秋の夜長に大作を楽しみたい!!という方にはオススメです。

参加中です↓。
人気blogランキングへ

続きを読む
ラベル:
posted by くみ at 22:52| Comment(8) | TrackBack(2) | 読書(文芸・評論) | 更新情報をチェックする

2006年09月23日

“信長の棺”

「信長の棺」読み終わりましたです。
かるーく400P。
なんだかとても時間がかかりました・・・。
この本、小泉純一郎さんの最近の「愛読書」なんですってね。
知らなかった・・・・。
この作者「加藤廣」氏はビジネスの専門家だったんですね。
ミステリーというより「ビジネス書」みたいな感触がしましたよ。

読み終わって気がついたのです。

この本って「秀吉の枷」上・下の序章???

「秀吉の枷」上下で1000Pオーバー!?

ヒーーーーーーっ!!

ということで「秀吉の枷」を読み終えたら、とーぶん戦国ものは読みません。

信長の棺信長の棺
販売元 : Amazon.co.jp 本
価格 :
[タイトル] 信長の棺
[著者] 加藤 廣
[種類] 単行本
[発売日] 2005-05-25
[出版社] 日本経済新聞社

>>Seesaa ショッピングで買う


主人公は「信長公記」の筆者「大田牛一」
くわしくはこちら。→こちら。


いろいろな歴史小説が紹介されています
人気blogランキングへ
本ブログランキング
続きを読む
posted by くみ at 19:50| Comment(2) | TrackBack(1) | 読書(文芸・評論) | 更新情報をチェックする

2006年09月16日

女だったのか!?“女信長”

佐藤賢一「女信長」です。

へぇ~織田信長って「女」だったのか~!?

な、わけねーだろがっ!!!!

もう、タイトルからして突っ込みをいれたくなるこの作品。
しかし読んでいると、だんだん染まってきて
「あ~なるほどね~」
なんてうなずいている自分に唖然です。

もう最近「奇想天外」な戦国ものばっかり読んでいるような気がします。
↓。

女信長女信長
販売元 : Amazon.co.jp 本
価格 :
[タイトル] 女信長
[著者] 佐藤 賢一
[種類] 単行本
[発売日] 2006-06
[出版社] 毎日新聞社

>>Seesaa ショッピングで買う


この本も余裕で500P。
最初のヤマを通りこしたら、そのまま読めます。
そう、最初が肝心。

あ、「短く」を心がけましょう。


ステキな「本」ブログ満載です↓。
人気blogランキングへ
本ブログランキング

続きを読む
posted by くみ at 23:55| Comment(9) | TrackBack(0) | 読書(文芸・評論) | 更新情報をチェックする

2006年09月08日

あなたに花束を。“われも恋う”

最近、お花屋さんで「われもこう」を見かけるようになりました。

「われもこう」が店先に出たら、この本のことを書こうと思っていました。

本日、確認済み。

こちら↓。

われも恋う
われも恋う
posted with amazlet at 09.09.22
堀田 あけみ
角川書店
売り上げランキング: 1543127


堀田あけみさんの本です。

堀田あけみ→こちら。

当時、高校在学中に「1980アイコ十六歳」で文藝賞を受賞してかなり話題になりましたね。

え!?何年前!?

それにしても、この本の画像がまたもやどこにもありません。

名倉靖博氏のキレイな淡いピンクの装丁です。

名倉靖博→こちら。

アニメーター兼イラストレーターでいらっしゃいます。


大学三年生の徹は、凛とした清楚な、下級生の林有紀子に片思い中。

彼女が「花屋でバイトをしてみたい」と言ったのを聞いて、バイト募集中の花屋を覗いてみると、「真紅の薔薇」が徹の目にとまる。

徹は、その花屋でバイトすることになる。

その花屋で見かけた「真紅の薔薇」を彼女にプレゼントするために。


花を買いにくる、お客さんたちのやりとりと、有紀子との関係の進展が、六編の短編になっています。

■両手一杯にかすみ草

■桔梗のかなしみ

■われもこう

■クリスマスの花

■グッバイ ナルシス

■SO Many Roses ~たくさんの薔薇の花~

本のタイトル「われも恋う」は第三章から。

吾木香、または「吾亦紅」。

地味な花。←私が一番好きな花。

「私も又、紅」

作中では主人公の徹が

「私も又、恋をしています」

と、解釈しています。

花屋はいろんな人の想いが集う場所、と書かれています。

主人公の徹は有紀子が好き。

その有紀子の恋人がピンクの薔薇の花束を買いに来る。
もちろん有紀子の誕生日へのプレゼント。

その男性に恋する女性が、その男性へ送るために桔梗の花を買いに来る。

徹と有紀子は恋人同士になります。

しかし、恋愛はむずかしい。

徹はひとめぼれした「真紅の薔薇」を彼女に送ることができるのでしょうか??

両手一杯抱えるほどの薔薇の花束、約6万円!

この話冒頭で「女は花をプレゼントしてもらうのが好き」という話題が出てきます。

結局は心のこもった花束なら嬉しい。

好きな男の子からだとなお嬉しい。

と、会話は進みます。

主人公の徹は「男が女に花なんか贈れるもんけぇ」主義だったのに、「真紅の薔薇」を見て、「送ってやろうじゃないか」となってしまうのです。

今日はいつもお世話になっている方のお誕生日。
遠く離れているので(笑)、花はプレゼントできませんが(あ、今ならどこへでも配送可だ・・・)、花束がわりに、この記事をささげます。

お誕生日、おめでとうございます。プレゼント

Amazon.co.jpわれも恋う

ステキな「本」ブログ満載です↓。
人気blogランキングへ
本ブログランキング
ラベル:
posted by くみ at 22:30| Comment(4) | TrackBack(0) | 読書(文芸・評論) | 更新情報をチェックする

2006年09月03日

“空の境界”彼と彼女は出会った。

感無量です。
「空の境界」

読んだよ。
私、読み終わった。
ほんとに、ややこしくて何度も繰り返したけれど、やっと最後までたどり着けました。

泣きそうです。

もう、設定やら、世界観やら、はっきりいって半分以上理解できてないのかもしれない。
なんか裏設定も膨大にありそうだ。
無理や・・・(涙)。
もっと若いときに出会いたかったよ。
私の頭は老化しすぎた・・・・。

ああ、でも泣きそうです。

それはこちら↓。
空の境界 上  (講談社ノベルス)
奈須 きのこ
講談社
売り上げランキング: 93183



世の中の男性方(いや女性も)はコレを読みきっていたのか!!と感心することしきりです。
や、すごいわ。
ハマるよ、これは。

空の境界 下 (講談社ノベルス)
奈須 きのこ
講談社
売り上げランキング: 53163



半端に語ったらファンに激怒されそう・・・。
ビビってます。

私ねー、オタクのくせに「月姫」(TYPE-MOON代表作?)が同人ゲームだなんて知らなかったんですよ。
それで会社で某氏に「え?知らなかったの??」とかって言われちゃったんですよ。

まぁ、いいや、そんなことは。

TYPE-MOON、恐るべし。

えと、「空の境界」は奈須きのこ氏の実質的な商業誌デビュー作です。

TYPE-MOONとは→こちら。
ついでに「月姫」→こちら。

恐ろしい頭脳集団ですな。
いや、頭脳だけじゃない!!ハートがあるよ!!!心が!!!

だって私、泣きそうだ。←三回目。


参加中です↓。
人気blogランキングへ
続きを読む
posted by くみ at 02:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(文芸・評論) | 更新情報をチェックする

2006年09月02日

世にも醜い源氏物語“源氏物語人殺し絵巻”

今日は仕事だったはずですが、急に休みになりました。
いや、もともと休みだったのに、私だけ知らされていませんでした。
なんやねん?その扱い。
ち、こんなことなら「玉木宏」を見に行けば・・・。
って起きたら昼でした。

時間が出来たなら、さっさと記事書くべし。
図書館の返却日がせまってるぞ。
貧乏性なので、読んだ本は書いておかないと、もったいないような気がするのです。

グロなタイトルに惹かれて読んだのはこちら↓。



「源氏物語人殺し絵巻」

しかし画像がないよ。
いつもコレだ。
おっと文藝春秋にも画像なし。

こちら、第四回「サントリーミステリー大賞」読者賞受賞作。
サントリーミステリー大賞とは?→こちら。

「源氏物語」とタイトルについてなければ読まなかったでしょう。
ミステリー苦手なんです。

「源氏物語」舞台だと、最初から人物像や、時代背景はわかっているので読みやすいのです。


ステキな「本」ブログ満載です↓。
人気blogランキングへ
本ブログランキング




続きを読む
ラベル:
posted by くみ at 15:42| Comment(2) | TrackBack(0) | 読書(文芸・評論) | 更新情報をチェックする

2006年08月31日

最後につかむ幸せは。“王朝懶夢譚”

田辺聖子さんの本は大好きです。
古典もののほうが好きかな?
田辺聖子さんは、ものすごい古典愛好者ですからね。

で、この本。



内大臣の姫。月冴姫。その名前のように美しい姫。10代。
しかし、入内するはずだった東宮は急病で死去。
3歳の親王が東宮となり、月冴姫の入内は10年後になった。

藤原氏はよくこういう無茶します。

10年も屋敷の中で青春を過ごすなんて耐えられないわ!!

やんごとなき姫君は滅多に屋敷の外どころか、部屋の外に出られません。

ところが月冴姫は行動派。
いつのまにか天狗の外道丸と友達になり、外の世界に目を向けるのです。
出てくる、出てくる、あやしげな妖怪たち。
ま、ちっとも姫は恐ろしがったりしませんが。

僧侶に恋したり、医者の卵に恋されたり、親王に恋したり・・・。
ついでに盗賊に誘拐されたり。

ユーモラスに展開する短編集で構成され、悲壮感はまったくありません。

そして最後に姫がつかむ幸せとは??

この人と生きよう。この人の住む場所で一緒に暮らそう。

そういう相手と出会うのです。
身分や血筋はまったく関係なし。
それって育ちがいいゆえに、卑屈さがないせいだと思います。

田辺聖子さんは自分なりの平安王朝を書きたかったのだと思います。
屋敷内部とか、京の都とか、場末の様子とか、とても詳しいです。
しかも、わかりやすい。

コレ大事。

文章がすっと入ってきます。

オススメです。

ステキな「本」ブログ満載です↓。
人気blogランキングへ
本ブログランキング




さて、寝るか。

ラベル:
posted by くみ at 23:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(文芸・評論) | 更新情報をチェックする

2006年08月22日

「あたしと、心中しない?」“いちご同盟”

三田誠広「いちご白書」です

この記事は昨年(2005年)8月22日に更新したものを加筆修正したものです。

「あたしと、心中しない?」


北沢良一は、上原直美にそう言われた。

「あたしと、心中しない?」


懐かしいですな~。

「いちご同盟」

いや、私がコレを読んだときは、すでに立派な大人になってましたけどね。

この本、教科書に載っているそうですね。

教科書に載る部分ってつまらない部分が多くて、小説全部を読む機会をかえって失うことがありますよね。

もったいない。

一行目にラヴェルの『亡き王女のためのパヴァーヌ』が出てきて、読む気になったのを覚えています。

私はピアノは弾けないけど。

あ、吹奏楽部で演奏したことあったけど、この曲トロンボーンの出番ないんだもん。
1曲まるまる休み。


野球少年とピアノ少年と、病の少女との夏の物語。

「いちご」は15歳の15です。

もう助かる見込みのない病の少女。

その幼馴染の有名高にスカウトされるほどの野球少年。

進学で揺れる音楽の道を目指す、ちょっとだけ死に憧れる少年。

かかわりのなさそうな少年少女が知り合い、やがて少女と主人公は恋に落ちる。

未来のない恋だ。

少女はついに亡くなる

「あなたが好き。死ぬほど好き」

という言葉を残して。

ずっと彼女を見守ってきた野球少年は、彼女への想いを主人公に託す。

同じ思い出を持つ、ということ。

それは、思い出を通じて、相手を思うということ。

私は、最後のほうに語られる、直美のお父さんの語りが好きです。

~わたしと妻はどこか希薄な関係だった。

しかし直美が生まれてきてから、わたし達は変わった。

これからは娘を亡くした妻の哀しみを理解し、妻はわたしの哀しみを理解し、お互い支え生きていける。

すべて直美のおかげだった~

いちご同盟 (集英社文庫)
三田 誠広
集英社
売り上げランキング: 38719
おすすめ度の平均: 5.0
5 中学生ぐらいの時に国語の教科書で初見。
5 悲しくも甘い後味のする青春小説
5 15才の人生、生活、命
5 「生きる」ということ
4 生きる勇気。意味。


まだ読書感想文を書いてない諸君にオススメです。

っていうかいまって「読書感想文」の宿題が無い学校が多いでしょう??

本は読みなさい。←この記事を「感想文」として丸写ししたら地の果てまでおいかけるわよ!!

大人になってから「読書」をまったくしない人はちょっと敬遠されるわよ。

本ばっか読んでも敬遠されるけど。

はっ!!!このブログを読んでくださる方々のなかに中高生っていらっしゃるんでしょうか??

中学生のお嬢さんと相互リンクしてるけど。←私がそそのかしたわけではありません。

いや、そそのかしたのか・・・。

「生きろよ」

「生きるよ」


この哀しみをいつか自分はわすれてしまうかもしれない。

でもお前だけは覚えていてくれ。

主人公が託される言葉です。

彼は哀しみを胸に生きるのです。


参加中です↓。いろいろと励ましのクリックよろしくお願いします。
人気blogランキングへ
ラベル:
posted by くみ at 00:29| Comment(15) | TrackBack(0) | 読書(文芸・評論) | 更新情報をチェックする

2006年08月20日

奇跡の革命 “天空の舟 小説伊尹伝”

宮城谷昌光氏。
「夏姫春秋」は直木賞を受賞したときにすぐ読みました。

当時、中国ものにハマっていて、読んでいました。
おそらく高校一年のときの担任の世界史の先生の影響だと思われます。
その先生は「三国志」で中国にのめりこんだ人でした。
正統派だね。
中国史あたりを語るとき目の色が変わっていました。
そのおかげで余計な知識が増えましたけどね。
っていうか「マニアック魂」が共鳴したのね。
26歳くらいの先生でした。若っ!!ていまいくつだろ??
あ、でも私「三国志」ちゃんと読んだことないや。

この「天空の舟」は私が書店に勤めるようになってから読んだ本です。
直木賞候補作、山本周五郎賞候補作、新田次郎賞受賞作です。
「夏姫春秋」より前に書かれたものなので、宮城谷氏の出世作かもしれません。
当時の宮城谷昌光氏は、この本を出版した「海越出版社」の社員でした(だったはず・・・ちゃんと調べてから記事にしろ!私!!)。
作家としては遅い出発かも知れませんが、その後はバンバン売れに売れ(特に「重耳」)、今では直木賞選考委員でいらっしゃいます。

宮城谷氏の本は管理職のオジサマ方に圧倒的な支持を受けています。
それは宮城谷氏の成功と、書かれる小説の主人公達の苦難と成功がリンクしているからではないでしょうか?

ま、私はこのを本買ったときに「おっさんくさい」と言われました。
確かにな。
ついでに今もな。

中国最初の王朝、夏王朝から商王朝(殷)への革命を成功に導いた首相「伊尹」の物語です。
夏王朝や商王朝は、中国史のなかでは古代、しかも神話の部類に入るほど古い王朝です。
殷周革命が神話から歴史に変わる分岐点です。

ですが、この小説は見事に神話色はニュアンス程度です(何のこっちゃ)。
あの「封神演義」より前の時代ですよ!!!
中国四大奇書のひとつ「封神演義」とは→こちら。
そこがすごい!びっくりしました。

この時代ってまだ「文字がない」んですよ。

天空の舟〈上〉小説 伊尹伝天空の舟〈上〉小説 伊尹伝
販売元 : Amazon.co.jp 本
価格 :
[タイトル] 天空の舟〈上〉小説 伊尹伝
[著者] 宮城谷 昌光
[種類] 単行本
[発売日] 2000-08
[出版社] 文藝春秋

>>Seesaa ショッピングで買う


宮城谷熱狂読者は、この本を読んでから、という人が多いらしいです。


歴史小説がいろいろ紹介されています↓。
人気blogランキングへ
本ブログランキング






続きを読む
ラベル: 中国歴史小説
posted by くみ at 16:26| Comment(2) | TrackBack(2) | 読書(文芸・評論) | 更新情報をチェックする

2006年07月29日

“くぐつ小町”

小倉百人一首九番

花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに

小野小町の歌です。
日本の美女の代表みたいな人ですが、その生涯は定かでないそうです。
仁明帝の更衣「小野吉子」ではないか?という説があるそうです。
髑髏伝説もあります。
晩年落ちぶれて、地方へ下り、死んだ。
私、死体が犬に食べられている絵を見たことがあります。
母方の祖父の蔵書のなかにありました。
ま、謎が多いほうが、「美女」っぽいですよね。


小倉百人一首十一番

わたの原 八十島かけて 漕ぎ出出ぬと 人には告げよ 海人のつり船

参議篁の歌。
小野篁のことです。
この人も伝説があります。
「野狂」と呼ばれたといいます。
雅やかな時代ですから、これは悪口。
あの世とこの世を自由に行き来する、地獄の冥官とか言われてます。
あと、異母妹と恋に落ちたとか、いろいろ噂の多い人。
遣唐副使を断ったせいらしいです。

二人とも「小野」。
小野妹子は二人の先祖らしいです。

で、小町は篁の孫、または娘といわれています。

で、そんな伝説をミックスしたのが↓こちらです。



くぐつ小町
加門七海

加門七海さんといえば大江戸魔方陣が有名ですが、それはまたいつか。
って読んだことありますが、図書館にないんですよ。
読んだ本でも、確認しながら出ないと、記事が書けんのです。

人気blogランキングへ参加中です。

続きを読む
ラベル:
posted by くみ at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(文芸・評論) | 更新情報をチェックする

2006年06月30日

“ミカドの淑女”妖婦か、才女か?下田歌子。

林真理子「ミカドの淑女」です。

「下田歌子」という人をご存知ですか?

私は林真理子氏が小説化するまで知らなかったです。

2、3年前下田歌子に関するエッセイが募集され、私の友人が一般の部で大賞をとりました。
その友人は昔から、頭の回転がはやく、とくに文章がうまかったんです。
審査員は童門冬二センセだというから「さすが!」としかいいようがありません。

ミカドの淑女(おんな) (新潮文庫)
林 真理子
新潮社
売り上げランキング: 58083
おすすめ度の平均: 5.0
5 林真理子氏の転機となった作品
5 林真理子さんの才能と作品の素晴らしさに鳥肌
5 林真理子が好きになるかも?
5 歴史モノ好きにはうってつけ
5 林真理子さんの最高傑作では…?


さてさて「下田歌子」という人物は?

幼名「平尾鉐」ひらおせき

1854年、士族の家に生まれる。
幼い頃より、学問にすぐれ、和歌、漢詩を読み、

明治4年(1871年)18歳のときに上京。
翌年宮内省に出仕。

歌才を皇后(昭憲皇太后)に認められ、「歌子」の名前を賜る。
出仕して2年で、十五等出仕(超平)から権命婦へ昇進。

その後女子教育の道へ。

華族女学校(今でいう学習院の女子部)、実践女学校の創設にかかわる。

正四位。

↑これだけだとものすごい才女。

学習院女学部長当時、日本女性で一番の高給取りだったらしいです。

その下田歌子を襲った大スキャンダル!!

「平民新聞」(幸徳秋水主催)が連載した

「妖婦下田歌子」!!!

で、歌子にかかわった人たちは大きく揺れ動くのです。

ガセネタのなかに、誰も知らなかった真実が。

もともと、皇后に取り立てられ出世した歌子です。
皇太子妃に九条節子姫(貞明皇后)を推薦したのも歌子。
内親王方の教育係でもありました。

保身に走るものあり、内親王方のために動くものあり、若かった頃の歌子をねたむもの、思い出すもの、人さまざまです。

幸徳秋水も、読者を稼ぐためとはいえなぁ。

「妖婦下田歌子」のなかには、いま、わたしがマスコミや芸能レポーターに感じているような下衆っぽさを感じます。

肝心の下田歌子さんの出番は最後のほうになります。

さてさて窮地に追い込まれた歌子さんは!!??

この時代、そこまで出世した歌子さんはやはり才女ですが、妖婦と言われてもしかたないかなぁ。

頭がいいだけじゃ出世はできませんからな。

Amazon.co.jpミカドの淑女(おんな) (新潮文庫)


人気blogランキングへ参加中です。
ラベル:
posted by くみ at 20:55| Comment(0) | TrackBack(1) | 読書(文芸・評論) | 更新情報をチェックする

2006年06月21日

“出雲の阿国”天下一の女。

N○Kでドラマ化された「出雲の阿国」。

菊川怜ちゃんがとても良かったです。
私は彼女は演技の上手な女優さんだと思います。
ドラマがよかったので原作を読みました。


出雲の阿国(上)改版
出雲の阿国(上)改版
中公文庫
著:有吉佐和子
本体価格895円
ISBN4122040809

「出雲の阿国」は『歌舞伎の創始者』といわれる女性です。
生没年不詳。
もとは出雲大社の巫女神楽の巡業(?)で都に出てきたのが最初とか?
謎の多い女性です。

が物語は楽しめば良し。

人気blogランキングへ参加中です。
本ブログランキング参加中です。

続きを読む
ラベル: 戦国時代
posted by くみ at 23:11| Comment(2) | TrackBack(0) | 読書(文芸・評論) | 更新情報をチェックする

2006年06月16日

“ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹”いまはヘビトンボの季節らしいぞ。

映画「ヴァージン・スーサイズ」の原作ですね。
まだ見てませんが、監督が「ソフィア・コッポラ」←「ゴッドファーザー」のフランシス・フォード・コッポラの娘さん。
“ミルク・フェッド”のデザイナーでもあります。
ということは、私はまだ“ミルク・フェッド”を着てもいいということか・・・いや同世代なんで・・・。

ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹

ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹
早川文庫
著:ジェフリー・ユージェニデス 
訳:佐々田雅子
本体価格700円
ISBN415120007x

70年代のアメリカ。
リズボン家の五人姉妹。
テレーズ(17)、メアリイ(16)、ボニー(15)、ラックス(14)、セシリア(13)。
仲もよく、全員美人(ココ、ポイント)、おしゃれ。
そんな姉妹たちに魅了される少年たち。

だが両親は彼女たちに厳しすぎた。

6月のある日、末っ子セシリアが自殺未遂を起こす。

精神科医の助言で一度は軟化した両親たち。
だがセシリアが自殺したことで、残る姉妹は音楽を聞くことも、学校へ行くことも許されなくなる。


人気blogランキングへ参加中です。
本ブログランキング参加中です。


続きを読む
ラベル:
posted by くみ at 19:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(文芸・評論) | 更新情報をチェックする

2006年06月14日

“嫌われ松子の一生”映画は見ないと思います。ドラマも見ないと思います。

ただいま劇場公開中の映画「嫌われ松子の一生」の原作です。

ある日、東京で暮らす大学生の「川尻笙」のもとに実家の父親がたずねてくる。
伯母である「松子」が東京で死んだと言うのだ。
笙は「松子」の存在を知らなかった。
「松子」は殺人事件で死んだのだ。
笙は「松子」のことを調べ始める。

中学の新任教師「川尻松子」。
生徒にも慕われ、その未来は輝いていたはずだった。
しかし、男にかかわるごとに松子は転落していく。

嫌われ松子の一生 (上)嫌われ松子の一生 (上)
販売元 : Amazon.co.jp 本
価格 :
[タイトル] 嫌われ松子の一生 (上)
[著者] 山田 宗樹
[種類] 文庫
[発売日] 2004-08
[出版社] 幻冬舎

>>Seesaa ショッピングで買う


嫌われ松子の一生 (下)嫌われ松子の一生 (下)
販売元 : Amazon.co.jp 本
価格 :
[タイトル] 嫌われ松子の一生 (下)
[著者] 山田 宗樹
[種類] 文庫
[発売日] 2004-08
[出版社] 幻冬舎

>>Seesaa ショッピングで買う





人気blogランキングへ参加中です。
本ブログランキング参加中です。

続きを読む
ラベル:
posted by くみ at 20:09| Comment(5) | TrackBack(0) | 読書(文芸・評論) | 更新情報をチェックする

2006年06月10日

“ボクの音楽武者修行”クラッシックはエキサイティング!!

今朝(いや昼か・・・)、新聞やら広告やら読みながら朝食をとっていますと、一枚の広告が目につきました。

AQUOSケータイV905SH・・・。

注:今日はケータイネタではありません。

あーコレ、カチャカチャしてみたい!!
よっしゃ行くぜ、美容院のあとにコン○マート!!

などと思っていたら、つけっぱなしのTVから聞き覚えのある曲が・・・。

『ロミオとジュリエット』??(プロコフィエフ作曲)

そしたらそのCMったらV905SHのCMでした・・・。
何故ロミオとジュリエット・・・。
インパクトの強さか?

注:今日はケータイネタではありません。

CMのクラッシック曲がわかるなんて、ちょっとカッコいいじゃーん、自分!!

てなわけで今日の記事はクラッシックに決定!!でも詳しくないから、読んだことのあるこの本に決定!!

ボクの音楽武者修行

ボクの音楽武者修行
新潮文庫
著:小沢征爾
本体価格400円
ISBN4101228019
↑画像をクリックすると「楽天」行きです。

「世界の小沢」の若き日のエピソードです。

人気blogランキングへ参加中です。
本ブログランキング参加中です。


この本を読んだのは中学一年のときでした。



続きを読む
ラベル:
posted by くみ at 17:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(文芸・評論) | 更新情報をチェックする

2006年06月07日

“月光の東”月光の東まで私を追いかけて。

「月光の東まで追いかけて」
こんなことを「超超超美人、初恋の女性」に言われたら、男の人ってどこまでも追いかけて行っちゃうものなんでしょうかね?

我が家には「宮本輝」氏の本がわりとあります。
母が好きなので。
「宮本輝」氏だけではなく、いたるところ本だらけです。我が家(一時期、かなり厳選して古本屋行きになりました)。

「宮本輝」で一番好きな作品ってどれかねぇ?なんて話をしたら
母は「錦繍」(←読んでません、私)
妹は「ドナウの旅人」(←こいつはコレしか読んでない可能性あり)
私も「ドナウの旅人」

でも、今回はこちら↓です。

月光の東
月光の東
中公文庫
著:宮本輝
本体価格686円
ISBN4122036437

何回読み返しても飽きないです。

人気blogランキングへ参加中です。
本ブログランキング参加中です。





続きを読む
ラベル:
posted by くみ at 21:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(文芸・評論) | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。