吾妻ひでお氏の作品。
わたしはアニメ化された「ななこSOS」と「オリンポスのポロン」しか知らなかったのですが、一部ファンに絶大な人気を誇ったマンガ家であることは知っていました。
マンガ界にSFと不条理とロリコンキャラの同時展開を大普及させた人。
1970年代後半に一大ブームを起こし、現在にいたるまでオタク文化に大きな影響を与えている人。
そういう認識でした。
メジャー作品でデビューして、後、マイナー系雑誌に執筆するようになった人なので、わたしは、この人はずっとマンガを描いている人だと思っていました。
が、
なんと二度失踪ホームレスとなり、アル中で入院までしていたとは!!
原稿を落とし、そのまま失踪、自殺未遂をはかり失敗。
ホームレスへと・・・・。
警察に保護されるも、またもや原稿を落とし失踪。
今度はなんと配管工として、行方不明のまま働いてしまう。
悲惨な状況をポジティブに、リアリズムを排除し描かれた内容。
当人だって当時のことを思い出すと辛いはずなのに、どこまでも「クール」に自分を見つめている。
どうも吾妻氏は「街」ではなく「山」「林」に向かったらしいのですが、野鳥を捕らえるための「餌のみかん」を食べたり、ゴミ捨て場に捨ててあったてんぷら油をなめたり、もう、すべてがこう悲惨なわけです。
悲惨さを噛み砕いて、ギャグとして出してくる、そのプロ根性に脱帽です。
マンガ家にとって「マンガが描けない」ということは=「死」なのですね。
笑えるのは警察に保護されたときのエピソード。
マンガ家だということを証明するために「絵」を描かされ、ロリ好きの刑事さんに見せたら
「先生ほどの人がなぜこんな・・・」
と言ったという。
その後刑事さんは色紙を買いに走り、
「一筆お願いします」
吾妻氏はどうやら「ななこ」を描いたらしいです。
刑事さんは自分には小さな子どもがいるので、ひとつお言葉をお願いします、と。
その言葉が
「『夢』と・・・」←ロリキャラ好きの刑事・・・。
それにしても、若き頃から吾妻氏のアシスタントをつとめている、吾妻氏の奥さんは偉大です。
捜索願を出していた旦那が、ホームレスとして発見され、そのたびに警察に迎えに行く・・・。
うーん・・・。
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タグ:コミック





