2008年01月02日

“マルドゥック・スクランブル”金色のネズミ。

冲方丁「マルドゥック・スクランブル」です。

この著者名、どう読むのかわかりますか?

うぶかた とう と読みます。

は?もうご存知ですか!?
田舎の書店では、たまに間違ったところに棚差しされてます。

この作品が発表され話題(2003年)になってから、かなりの年月が経ってしまいました。

すでにハヤカワ文庫の「定番」もしくは「ランクA」もしくは「S」「SS」くらいの扱いになっているんでしょうなぁ〜?

やっと読み終りました。疲れました。

この作品では「ネズミ」が登場し、大活躍し、ついでにモテモテなので、「子年」の今年最初の一冊(っつか3冊)にはちょうどいいんではないかい?と思います。

マルドゥック・スクランブル―The First Compression 圧縮 (ハヤカワ文庫JA)
冲方 丁
早川書房
売り上げランキング: 19984
おすすめ度の平均: 4.5
5 至高のサイバーパンク
5 Japanese Cyber Punk SFの傑作!
5 読まずにいた自分が馬鹿でした
5 超ディープなSF、そして間違いなく名作
5 人間賛歌を、より激しい呼吸で読ませる小説


港湾型重工業都市・マルドゥック・シティ。

賭博師・シェル・セプティノスに買われていた少女娼婦・ルーン・バロットは、「彼から与えられていたもの」に疑問をもった瞬間、エアカーに閉じ込められ爆炎に包まれた。

「なんで、私なの・・・・?」

「死にたくない」


それが彼女が発した最後の自分の声。

彼女は生きていた。

夢のなかで彼女は選択する。

(死にたくない)


彼女が選択したことで、マルドゥック・シティの「人命の保護を目的とした緊急法令・マルドゥック・スクランブル」が発動した。

マルドゥック・スクランブル−09

非常事態において法的に禁止された科学技術の使用が許可され、彼女は蘇生した。

彼女を救ったのは、マルドゥック・スクランブル−09の委任事件担当官、ドクター・イースターと、ウフコック・ペンティーノ。

ウフコック・ペンティーノは委任事件担当官にして、ネズミ型万能兵器だった。

自分を焼いた男・シェル・セプティノスとその背後にいるオクトーバー社を法的に裁くため、自分の自己を取り戻すため、バロットはウフコックとともに戦う決心をする。

目の前に立ちはだかるのは、シェルの担当官、かつてのウフコックの「相棒」・そしてウフコックを「濫用」し尽くした男・ディムズデイル・ボイルドだった。

マルドゥック・スクランブル―The Second Combustion 燃焼 (ハヤカワ文庫JA)
冲方 丁
早川書房
売り上げランキング: 8168
おすすめ度の平均: 4.5
4 第1作ほどではないが
3 ヒロインの成長物語として見れば納得
5 物語の核心を突く二巻
5 カジノが熱い
5 息詰まるギャンブルシーン


ウフコックはしゃべる金色のネズミです。

二本足で立って、普段はズボンを履いてます。
手のひらサイズです。

最強の白兵専用兵器です。

彼は「銃」にもなるし、「ナイフ」にもなる。
バロットがまとうスーツにもなる。
データの解析までやってくれる。

万能道具です。

この金色のネズちゃんが、カッコいいんですよ!!

ネズミなのに!!!

渋い男です。ネズミなのに!!!

マルドゥック・スクランブル―The Third Exhaust 排気 (ハヤカワ文庫JA)
冲方 丁
早川書房
売り上げランキング: 8809
おすすめ度の平均: 4.0
4 いいシリーズだった
4 秀逸なカジノシーン
3 反吐を吐くだけあってやっぱりカジノシーンは良い
3 社会背景が分からない3巻
4 カジノがすげえ


さて、この作品における「戦い」

それは銃撃戦だけではありません。

頭脳戦もあります。

そもそも彼女の戦いの目的は、敵を倒すためのものではありません。

少女の戦いは、ときに関わる人間を救います。

「敵」である概念がひっくり返ることもあります。

「戦い」の果てに彼女が得たものは?

なかなかに大作でございました。

読み終えた後も充実感もひとしおです。

そんなわけで

あけましておめでとうございます晴れ

みなさま。今年もよろしくお願いします。

「正統派読書ブログ」(自称)らしく、今年を始めてみました。


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ラベル:SF
posted by くみ at 14:54| 静岡 ☁| Comment(4) | TrackBack(1) | 読書(文芸・評論) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
新年のお喜びを申し上げます。
くみさまにおかれましては、今年も…
いえ今年こそはお健やかで過ごされますようお祈りいたします。
何事も種をまかねば実にならぬもの。
季節は冬でございます、今は寒さに耐え春を待たねば…

…って寒すぎですのよ北陸(泣

雪の無い土地に生まれたかったなあ…

「読書ブログ」らしい記事で今年をスタートですのね。
オモチロそうな本だなあ…読んでみようかな。
今トリコになっている新刊の「美しいキモノ」の後に
(キモノほしい帯ほしいほしいほしい

本年がくみさまにとって幸多き年になりますように。
Posted by ぽるきち at 2008年01月03日 00:04
明けましておめでとうございます。私も最近ブログ始めました。よろしくお願いします。
Posted by ずーさん at 2008年01月03日 13:34
>ぽるきちオクサマ

ありがとうございます。
はい、耐える時期だとわたしも思っております。
焦らない、焦らない。
のんびりしすぎですか?そうですか。
明日からまた教習所です。

>…って寒すぎ

雪の降らない土地に生まれたのはわたしにとって本当に幸いなことだと思います。
風はびゅんびゅん吹きますが。

この本面白かったですよ。
ネズはネズのくせにやたらにダンディです。

>美しいキモノ

今年も物欲が高まっていらっしゃるらしいですね、オクサマ。
うっかり、ポチったらブログで紹介してくださいまし。

Posted by くみ at 2008年01月03日 20:59
>ずーさんさま

あけましておめでとうございます。
コメントどうもありがとうございました。
ブログ、長く続けてくださいね。
Posted by くみ at 2008年01月03日 21:00
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Tracked: 2008-01-03 07:01
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