「由布姫のことじゃ」
とお北さまに呼びつけられた勘助。
え~、最初のわずかな時間を見逃しました。
「どうか無益な諍いなど起きぬよう、そなたがよくよく見守って欲しい。頼みます」
と、よりにもよって勘助に頼むお北さま。
晴信はよき父にはなれない、と。
母としてはそれだけが気がかりだ、と勘助に言います。
勘助としては複雑だったでしょうね~。
自分が考えてしまっていることを見透かされているような気がしたでしょう。
ところで今回のタイトル「母の遺言」
どうも昨年もあったような?と思ったら、ブログって便利ですね~。
昨年の功名が辻の「母の遺言」は8月20日に放映してましたです。
さて、今川は義元の姫を武田家ご嫡男・太郎さまに嫁にくれることを承知しました。
そんなわけで、このことを北条にも伝えておかねばならない。
勘助、北条へお使いです。
勘助によると、いまや甲斐にとっては北条は今川より脅威、とのこと。
天文21年。
北条氏康は、関東管領上杉憲政を上州平井城に追い詰めていた。
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氏康は
義を守りての滅亡と、義を捨てての栄華とは、天地格別にて候
と、先代氏綱の訓戒を嫡男・新九郎(早乙女太一!)に教えています。←そうか、北条家は大衆演劇でくるか。
長野業政は上杉憲政に、長尾景虎を頼るように進言します。
長野さんは四方敵だらけの上州に残る、と言います。
「長野、そちにはこれまで苦労をかけた。すまぬ」
さすがのバカ殿も誰が忠臣か、気がついたようです。
ここで家老の妻鹿田が、憲政と嫡男・竜若丸と二人が同行して、二人ともとらわれたりすることがあっては、上杉家が途絶えてしまう、と言います。
竜若丸は妻鹿田たちと一緒に上州に残ることとなりました。
真田さん家では、みんなで葉月の報告を聞いていました。
上州に居たときにお世話になった長野さんを心配しています。
そして、真田さん家には、また相木さんがいます。
相木さんは真田さん家の居候のように見えてしまいます。
躑躅ヶ先の館ではお北さまと三条夫人が語り合っていました。
嫁と姑の仲は大変良好だったようです。
今は何もなく平穏だと語るお北さま。
三条夫人にもそのようなときが訪れるから、それまでの苦労は修行だと思えばよい、と話します。
これ、深いですな。
これから先、三条夫人には、お北さまと同様、いやそれ以上の苦悩が・・・。
上杉憲政は越後に着いてました。
景虎は、やはり憲政を厚遇します。
すぐに北条を討つために出陣してくれ、という憲政に、景虎は何ゆえご自分が上州へ残らなかったか?と言います。
憲政の嫡男・竜若丸はすでにこの世にはいなかったのでした。
越後の軒猿、めちゃくちゃ優秀です。
竜若丸は、妻鹿田たちの裏切りによって小田原の北条に引き渡されていたのでした。
氏康は竜若丸の目を見て、まだ戦う目をしている、と言います。
竜若丸の縄を切り、自分の刀を与え、自分と斬りあうように言います。
竜若丸は氏康に一太刀浴びせますが、氏康に斬られ、命を落としました。
見事な最期に、氏康は我が子・新九郎に
「これぞまことの武士じゃ」
と、教え、竜若丸の無念を晴らすため、妻鹿田たちの首をはねました。
そういえばこの場に勘助がいました。
と、いう以上の場面は実は宇佐美の説明でした。
あのバカ殿に、よくぞこんな大した息子がいたものです。
父として、氏康と憲政の対比が描かれていました。
景虎は
「北条はこの景虎が、いずれ成敗つかまつる」
と宣言しました。
甲斐では、太郎と義元の姫との婚約が成立です。
三条夫人は喜んでいますが、飯富はちと思うところがありそうです。
やはり、いずれ今川と戦うとなると・・・ってことでしょう。
今川と盟約を結んだら、今度は北条との盟約。
勘助は、晴信の姫を北条の新九郎の嫁にやれ!と晴信に進言です。
フグは北条とのことは母・お北さまに言うな、と勘助に言います。
お北さまはもう長くは持たず、最後だけは心安らかでいて欲しいと、晴信。
しかし、その母の見た幻は、将来、太郎と晴信が対立する様。
お北さまは、晴信が父にした報いを受けることを最後まで心配して亡くなりました。
天文21年5月7日でした。
フグは最後まで母上に心配をかけていました。
今日はわりと地味な展開でしたね。
しかし、武田・北条・長尾・上杉と登場人物だけは多かったです。
それにしても今日の勘助は妙に芝居がかったような・・・老けただけか??
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“武田家滅亡”←戦国最強軍団はなぜ崩壊したか?
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思わず、去年の「功名が辻」の「母の遺言」の感想をくみさんのも私のも読み直してしまいました。
懐かしかったです。確かにブログって便利です♪
>今日はわりと地味な展開でしたね。
地味ながら、なかなか面白く見応え感じたのは、竜若丸の悲劇と大井夫人の悪夢の中のフグ様のお顔だったかも知れません・・・(笑)
>「功名が辻」
昨年のわたしは「知識垂れ流し」状態でした。
お恥ずかしいです。
昨年はツッコミをいれる箇所がいくつもあったのですが、今年はマニアックに見ないとなかなかツッコミ場面がないですね~。
竜若丸は惜しい若者を失くした、という感じでした。
憲政の子にしては立派すぎます。
母上に最後まで悪夢を見せて、フグは本当に親不孝です。
実際は、フグと太郎の諍いは、今年の最終回の「後」ですよね。
最終回ってどう描かれるのかなぁ?と思います。
今週は確かに地味でしたね。勘助出番ないし。
御北様がフグはよい父親にはなれない、と悟っていた事に
やっぱりというかなんというか…だって魚類だものね。
フグが画面に登場するたびに、旭山で見たカピ様が頭をよぎりました。
>カピ様
もちきちさんのお宅で上げられてた「カピ様」
似てますね!!!
爆笑でした。
晴信は「魚類」なんでしょうか?哺乳類なんでしょうか?
晴信を一番最初に「フグ」と称したのはもちきちさんですよね?
そういえばお北さまが「ミュウ」でしたね。
武田家はミュウばかり・・・。
勘助の悪巧みはけっこうバレバレなようで^^;;
お北様に諭されたことで、由布姫と共に無益な諍いを起こすのを
思いとどまっていれば・・・
由布姫は・・・もうすぐピーーっなので、悪巧みには積極的になれんでしょう。
勘助は・・・四郎さまの傅役でもないのに。
このままでは武田家滅亡の原因が勘助になってしまいますね~。
そうなんですよね・・・その辺りをどうまとめて終わるのかが
気になります^^;;
ところで、「姫の戦国」読みました!
くみさんの仰るように、正統派の今川家の話で面白かったです^^
大河の寿桂尼の藤村さんのイメージが強いので、
初めの方の若い姫時代が思い浮かべられなくて難儀しましたが(笑)
三国同盟は「盟約」であって「諜略」ではないのに・・・とフクザツです。
>「姫の戦国」
お読みになられましたか!!
面白いですよね。
今川家のことをここまで詳しく書いた小説は他にないですね~。
若い寿桂尼さま・・・わたしは池脇・三条夫人より、かなりくだけた感じで想像しました。