2007年08月01日

“廃帝綺譚”

宇月原清明著「廃帝綺譚」です。

ああ、もう抜け出せない・・・・・「宇月原」ワールド。

幻想的な文章と、膨大な知識を駆使した、

ありえねー!!!

な設定に、頭を一発殴られたような思いになりつつも読んでしまう、宇月原清明・・・・恐るべし。

廃帝綺譚
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宇月原 晴明
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この本は第135回直木賞候補作「安徳天皇漂海記」の番外編(続編)でもあります。

あ!↑と↓の表紙がそっくりですね!!

安徳天皇漂海記
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「安徳天皇漂海記」の記事は→こちらです。

「廃帝綺譚」はもちろん↑の作品を読んでいなくても、単独で楽しめる4作の短編集からなる作品です。←まだ他にあったら教えてください。

宇月原作品はどれもすべて面白いのですが、わたし個人として、一番、頭をぶん殴られた作品は「聚楽 太閤の錬金窟」です。

「聚楽 太閤の錬金窟」の記事は→こちらです。
戦国時代なので読みやすいのですよ。

宇月原氏の作品には一貫した設定があります。
今回も登場してまいります。

「破山の法」と「天竺丸」ですが

ま、深く考えなくていいです。

それにしてもこの「廃帝綺譚」・・・・。

うっかり日本史の知識だけで読めるかと思ったら・・・・甘かった。

中国史の知識まで必要だったよ・・・・。

さて、中国王朝名と国家のなりたちを暗記するのは以外に簡単(??)です。

殷 周 秦 漢 三国 晋 

南北朝 隋 唐 五代 宗 元 明 清 中華民国 中華人民共和国


これを「もっしもっしかっめよ~♪かっめさっんよ~♪」に合わせて歌う。by 田中芳樹著「創竜伝」参照。余計なひとこと。創竜伝は4巻までが面白かった。

秦 晋 清 は「しん」と読みは同じですが、ラストエンペラーは「清」だったな、と頭に入れておけばOっKーです。

この本に登場する王朝は 元 明 清 です。

ポイントは民族。←ああ、すっかり忘れてたともさ。

なぜならタイトルに「廃帝」とつくから。

でも、ま、わたし程度で読めます。




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大元帝国世祖クビライに使えた巡遣使マルコ・ポーロが残した「東方見聞録」

その「東方見聞録」に記されていない「事実」が存在した。

その事実をヴェネツィアで友に語った物語。

その物語は遥か東方の国「日本」の神器と廃された帝の物語。

その神器のカケラは元・明・をめぐりやがて日本の廃された帝へと・・・。

神器のカケラが紡ぐ物語、それが「廃帝綺譚」

大元帝国、最後の皇帝、順帝・「トゴン・テムル」。
今、まさに王座を失おうとする彼が思う、故郷モンゴルの草原と風。

大明帝国、三代皇帝・永楽帝「朱棹」が、自ら王座を奪った「甥」・二代皇帝・「朱印炆」によせる肉親の愛情。

落日を迎えた大明帝国。
崇禎帝「朱由検」が向けた亡国の臣への憎しみ。
そして愛する娘「長平公主」のための行動とは?

鎌倉幕府との抗争に破れ、隠岐へ流された高倉天皇第四皇子・「後鳥羽院」
彼が知った兄・第一皇子「安徳帝」の荒ぶる魂を鎮めた「者」の存在。

すべてに登場するのが、日本国三種の神器を守るべき、第四神神器、いや、真の第一の神器とは??

「我こそは 新島守よ 隠岐の海の 荒き波風 心して吹け」

真実を知った「後鳥羽院」の心をたくした歌の意味とは?

謎を語っては面白くないので??ばかりですな~。

「琥珀色」の印象を持つ、美しく、激しく、幻想的な物語です。

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posted by くみ at 15:59| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(宇月原清明) | 更新情報をチェックする
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