2007年01月05日

“動物園の鳥”名探偵はひきこもり。癒しと成長の物語。完結。

坂木司著「動物園の鳥」
「青空の卵」「仔羊の巣」と続いたシリーズの完結編です。

そういえば、入院しているときにお見舞いに来てくれた友人とこんな会話をしました。
あれは12月22日のことだった・・・。
友人「○○さん(←わたし)の薦めてくれた本さ~、図書館にないんだよね~。もともとないのかな~?」
わたし「それって“ひきこもり”??」
友人「そう」
わたし「・・・・ごめん、返却期限延長して、まだ家にある・・・・」
友人「ちょっとーーーーっ!!いつ返すのよっ!?」
わたし「ごめ・・・買って。○○○(←うちの会社)で」
友人「あああああっむかっ(怒り)

ごめん、友よ・・・明日(1月5日)、必ず返す。
ごめんなさい、図書館さん。明日必ず返します。いや、ちゃんと返却延長の申請はしてあるか。



↑『動物園の鳥』こちら単行本です。

あいかわらず、主人公・鳥井真一のつくる料理はおいしそう。
出てくるお菓子とお茶もおいしそう。
基本カフェインレスの私、「ハーブティーも淹れてくれんか?」などと思ったり。
あ!コーン茶は私も飲みたい!!


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物語の完結編は一冊まるごと長編です。
この作品はひじょうに登場人物の多い作品です。
しかし、とてもわかりやすい。
登場の仕方が自然なんです。
ここまで書いて気がついた。
“著者による登場人物紹介”があった・・・なぜ、いままで気がつかなかったのだ!?わたし・・・。

ひきこもり気味の友人、鳥井真一を気遣って、外に連れ出そうとする友人、坂木司。
いくつかの事件に遭遇し、解決し、鳥井のまわりは少しづつにぎやかになってきた。

今度の事件は『動物園』

そこで彼らは、鳥井のひきこもりの原因となった、中学時代の同級生と出会う。

動物園のまわりで見つかる虐待された猫たち。
何故だか仲間はずれにされてしまう女性。
暴力をふるわれるホームレス(半)の男性。

小さな悪意が引き起こす“連鎖”。

いじめや仲間はずれの構造の表現が見事です。
そうなんだよ・・・と何回もつぶやきました。

わたしはいじめられた経験はありません。
呼び出されたことはありますが。
あ~、走って逃げてみました。もちろん再度呼び出されましたが。そういうときは放課後が来る前にドロン(早退)です。

『田舎のヤンキー』(←と、バカにしていた)には、わたしは生意気だったらしい(バカにしていたのがバレたわけです。だってバカなんだもん!!)。
しかし、いまいち度胸が足りず、いつかボコられるんじゃないか??とびくびくしていた中学の頃。
誰かが誰かの『悪口』をいうのを、耳に入れないようにしていたのも確かです。


ひとり、凛とした、誰にも媚びへつらわない中学時代の鳥井が、『いじめ』のターゲットにされたというのもわかる。

そして、『動物園』での事件。

誰かが誰かに吹き込む悪意。
吹き込まれた悪意が、また誰かに吹き込まれる。
自分にとって価値ないもの、弱いものにふるう暴力。

大人になっても、こういうことってあるんですよね・・・。アホらしいが。
愚痴と悪口しか言わない人っているんですよね~。



さて、この事件が解決したのち、坂木司はある決心をします。

それは、鳥井の言葉がきっかけでした。

「守っているつもりで相手にすがっている」

坂木のした決心とは?
それは14歳から止まっていた、彼らの『ある時間』を動かすものです。

大人になるって何なのだろう?

心の傷を癒すには、まず、その傷の在りかを確認し、認めなければならないそうです。
傷もまた、自分の一部分であると。

坂木司はそれを認め、一歩踏み出したのです。

鳥井真一と本当の友人になるために。



↑こちら、文庫版。お料理レシピとお取りよせ一覧つき。

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今日、ちゃんと返却しましたから!!!

私信・○○さん、苦しいです。もういっぱいいっぱいです・・・。


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posted by くみ at 21:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(文芸・評論) | 更新情報をチェックする
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