2006年09月10日

“黎明に叛くもの”暁の星を思え!

あ~、やっと読み終わり、なんとか頭のなかで整理できました。
宇月原清明「黎明に叛くもの」。
なんとしても今日、図書館に返却しにいかねば。

腱鞘炎が悪化しましてん。
入力が仕事であるかぎり仕方のないことです。
家でパソコンいじるのなんて、仕事に比べればたいしたことじゃありません。
しかし、重い本を支えて、めくるのは苦痛でした。

なんでこの本、こんなに重くてぶ厚いのだ!!??

これね↓。枕にちょうどいい高さです。

黎明に叛くもの黎明に叛くもの
販売元 : Amazon.co.jp 本
価格 :
[タイトル] 黎明に叛くもの
[著者] 宇月原 晴明
[種類] 単行本
[発売日] 2003-11
[出版社] 中央公論新社

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戦国の世に悪名をはせた「斉藤道三」と「松永久秀」。
「蛇蝎のごとく嫌われた」の蛇(蝮)が斉藤道三、蝎(蠍)が松永久秀です。

当分、重い本は読みたくありません。




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「破山の法」を使う暗殺集団から逃げ出した美童二人。

「わしは東へ行き、美濃を取る。おまえは西へ行き、阿波を取れ」

兄弟のごとく育った二人が違う道を歩き出した瞬間だった。

その後、兄「松浪庄五郎」(斉藤道三)は油問屋の入り婿に。
そして財を蓄えたあと美濃入りを果たす。
弟「松永久七郎」(松永久秀)は美貌をもって名門・三好家に出入りするようになる。

時は流れ、己の限界を悟った「斉藤道三」は娘・帰蝶を織田信長に輿入れさせ、信長に夢をかけることとなる。
後、わが子義竜に殺される。

「松永久秀」は自分が唯一認めた主人・三好長慶に破山の法を伝授。
長慶に天下をとらせようとするが・・・。
三好家に破山の法を継げるものは長慶しかおらず、跡継ぎたちは次々と死去。
長慶も、また体の限界から死去する。
これが松永久秀の主殺しの真実である。

長慶の死後、足利義輝を廃止、三好三人衆との戦いで奈良の大仏を炎上させる。

永禄十一年、織田信長は将軍足利義昭を奉じ、上洛。
久秀は信長の配下となる。

日輪・織田信長に対する嫉妬と憤懣から、幾度となく謀反をおこし、そのたびに許される。
許されるごとに信長への対抗心は燃え上がる。

しかし、久秀にも年齢の限界がくる。

暁の星は、昇る太陽に最後まで対抗するもの。

信貴山城で平蜘蛛の釜とともに爆死する。

そして、最後、明智光秀は久秀に感化され「日輪」でなければ、この世には意味がないとさとり、本能寺の変をおこす。


光に逆らう光の矜持を貫く。


あ~長い話です。
宇月原版「国盗り物語」ですからね。

妖人と忌み嫌われた松永久秀。
陰謀、暗躍のイメージが強いですが、この本を読んで感じるのは、どこまでも自分が日輪であろうとする純粋な姿です。

己以外の誰かが「日輪」であることが許せない。
真の「日輪」信長に対する純粋な嫉妬。
何者かに己の存在を消されてしまうのを「良し」とせず。どこまでも反逆するのです。

兄弟子「斉藤道三」に対する敬慕。
その道三が認めた信長に対する複雑な感情。
己の手で幼いころから育てた三好長慶に対する忠誠心。←これ意外。

戦国時代、あまたの星が輝く時代。
そのすべてを消し去ってしまう「黎明」が信長だったのです。


宇月原氏のほかの作品

「信長 あるいは戴冠せざるアンドロギュヌス」→の記事はこちら。

「聚楽 太閤の錬金窟」→の記事はこちら。

よりは、はるかに読みやすいです。

重いけど。内容が、ではなく本の重さが!!

久秀とくぐつ「果心」とのやりとりは、どつき漫才のようです。

またお得意の

ええええええっ!!!

な設定もあまりなく・・・・・

いや、あった・・・・・。

斉藤道三と松永久秀が

兄弟弟子!!!

ありえねー!!!

っもう、うっかりすんなり受け入れてしまうところでした。

アブねー。

宇月原氏の作品をこれから読もうとしている方には、オススメ。

「黎明に叛くもの」

でした。


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返却したいがばかり、かなり駆け足。








posted by くみ at 15:11| Comment(5) | TrackBack(0) | 読書(宇月原清明) | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
わかります。
思い本はたしかに読むのが大変ですね。
私も一冊そのままにしてるのがあります。

で、腱鞘炎は職業病なのでしょっちゅう
繰り返しています。
箸でも重い・・・(笑)
Posted by しずか at 2006年09月10日 21:14
しずかさん

しずかさんも指が大事ですもんね。
PCのキーボードよりピアノの鍵盤ほほうがはるかに大変ですよ。

箸でも重い。
わかります。

この本ですね。
無駄に分厚く重いです。
600Pです。
分冊して欲しかった・・・。
たしかノベルズでは6巻あったと思います。
Posted by くみ at 2006年09月10日 21:24
どうも。箸が転げるのを見て笑える年頃 ( の子が好きな ) のzepです。

笑いのツボは浅いです。

戦国ものは好きなのですが、たしかに600Pはつらいかもしれない…。
ただ、文庫で分けるより、一気に読む方がいい場合もありますので
一概には言えないのですけれど。

ええええええ!な設定は好きです。
男の子はそういう仮想の設定が好きなのです。

「斉藤道三は、実はめちゃくちゃ慈善活動に力を注いでいて、
結婚記念日には必ず花を贈るようなロマンチスト。」

…とか、おもしろくね?
なんて、想像するだけでも楽しかったりします。

男心は、単純なのです。
Posted by zep at 2006年09月10日 22:31
zepさま

私がまともな記事を書くとあらわれますね、zepさま。
何かこう、作為を感じ・・・・。

あ、この本の設定ですが、斉藤道三と松永久秀は、もとお稚児さんです。
坊主を殺すのに、美貌を使うのです。

ええ、萌えたりなんかしませんよ。

多くの戦国ものでジジイな姿を見てきたので、とても想像できませんでした。




Posted by くみ at 2006年09月10日 23:07
zepさま

追伸

もしや、まともな記事のときだけいらっしゃるのは、私の「相談事」の件ででしょうか?
それはありがたいことです。
笑いのつぼは気にしないでください。
Posted by くみ at 2006年09月11日 20:01
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