2010年07月13日

“乙嫁語り”

森薫「乙嫁語り」です。

森薫といえば、代表作はあの「エマ」!!

詳しくはこちらへ→「エマ」

19世紀末のイギリス。

ヴィクトリア王朝の時代。

メイドと上流階級の恋物語を描いた「エマ」!!

正統派メイドといえば「エマ」!!

2005年に第9回文化庁メディア芸術祭マンガ部門の優秀賞を受賞。

森薫氏の商業誌デビュー作は「エマ」だったそうで(しかも初連載)、ものすごい才能ですね。

最近の若手マンガ家って、どの人もすごい才能の持ち主。

上手いなぁ!面白いなぁ!と感心してばかりいます。

さて、「エマ」で注目を集めた森薫氏の新しい連載作品が「乙嫁語り」です。

今度の舞台はアジアとヨーロッパとを結ぶ、中央ユーラシアです。

ヒロインは「乙女」「嫁」です。

乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)
森 薫
エンターブレイン
おすすめ度の平均: 4.5
2 絵はまあまあ
4 全部盛りなヨメ。
5 きれいでかわいくて、芸術的。
5 森女史の新境地。
5 森薫さんの作品です!


19世紀カスピ海周辺の地方都市。

エイホン家の跡取り、カルルク・エイホンのもとに、美しい花嫁、アミル・ハルガルが山を越えて遠くの村からやってきた。

カルルクは12歳。花嫁のアミルは20歳。

定住民と遊牧民、8歳の歳の差、さまざまな壁を乗り越えて、二人は愛を育んでいく。


とにかく見事な「表現力」です。

「画力」はもう見事すぎるほど見事。

綿密で力強い、それでいてしなやかな「画」です。

人物、衣装、建物、動物、風景、ありとあらゆるものが息づいています。

この時代、この地域、この民族独特の衣装の刺繍の描写が、また見事ですわ。

森薫氏はもともと、この中央アジア・コーカサス地域がお好きなんだそうですが、ここまでリアルに描くのには、相当の資料を集めたことでしょう。

膨大な資料を自分のものにして描いているという自信が、このマンガにはあります。

乙嫁語り 2巻 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)
森 薫
エンターブレイン (2010-06-15)
おすすめ度の平均: 5.0
5 好きである事が原動力
5 絵を描くことが好きな漫画家の作品を読めて幸せ
5 じつはこっそりアゼル兄ちゃんがすき。
5 森薫世界がもっと好きになり、ますますハマります!
5 あとがきも充実


わたしはマンガ家さんのことを「キレイな画」って褒めるのがあんまり好きじゃない。

そもそもその画を「キレイ」と判断するかは好みによります。

マンガ家さんの「画」は、その人の描きたいマンガを表現しきれるものであればいい、と思っています。

ところが、森薫氏の書きたいマンガは、とてつもなく高いレベルの「画」を要求されるのね。

それをモノにしちゃって、なおかつ成長している森氏は本当にすごいと思います。

このマンガはねぇ、登場人物の「独白(モノローグ)」が一切ないんですよ(「エマ」もだけど)。

人物の微妙な心理描写を「独白」にゆだねるという手法はよくありますが、それが一切ナシ。

余計な説明はいらないのよ。

よく考えられた台詞と、表情と、周りの人々の様子で、繊細な心理が理解できるのです。

2巻第9話の「嫁心」なんて、わたし、うがぁあああああああっ!と布団の上で転げまわりましたよ。

「萌え」!!

当時のこの地方のお嫁さんは15、16歳が一般的だったらしいです。

年上OKOK!

でも、平均寿命が短かったし、子どもはバンバン産んで欲しいしで、アミルの20歳というのは、少々歳のいった嫁だったらしいです。

婿のほうも12歳じゃねぇ〜、子どもはも少し先ですね〜。

森薫氏曰く「明日死んでも悔いのないキャラ作り」ということで、アミルは

「弓が上手」「姉さん女房」「なんでもさばける(鶏とか兎とか)」「野生」「天然」「強い」「でも乙女」「でもお嬢様」

と、盛りだくさんなキャラクターになっております。

夫・カルルク12歳は、まだ子ども子どもしておりますが、あれでなかなかあの子はやるよ。

あと2、3年ですっげーいい男になると思います。

あぁ、もういろいろと楽しみすぎる。

いいマンガに出会えましたよー。

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posted by くみ at 15:39| 静岡 ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | コミック・アニメムック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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「乙嫁語り 1」 森 薫
Excerpt: 「エマ」の作者・森薫さんが描く中央アジア・コーカサス地方を舞台にした「乙嫁語り」。20歳の花嫁アミルと、12歳の花婿カルルクの年の差カップルと家族の物語です。 8歳も年の離れた夫婦ですが、二人は..
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