2009年12月13日

“トーマの心臓 Lost heart for Thoma ”

「トーマの心臓 Lost heart for Thoma 」です。

森博嗣の「トーマの心臓 Lost heart for Thoma」です。

ケチなわたしがジャケ買いです。

萩尾望都の名作を森博嗣が小説化


この情報を、わたしは自分がどこで知ったのか忘れてしまったのだけれど、おそらく雑誌「ダ・ヴィンチ」でしょうな~。

「ダ・ヴィンチ」は、「テレプシ・コーラ」しか真面目に読んでないのですが(立読み)、きっと広告かなんかを目にしたんでしょう。

それにしても・・・

何故、今、小説化??

でも、まー、なんというかー、メディアファクトリーならではの企画ってカンジですね。

こーゆー企画ってまだほかにもあるのかな?

さてさて、萩尾望都大先生の少女マンガ界不朽の名作「トーマの心臓」は、ちょいと他人よりマンガ好きな女子ならば、みんな読んでいる、思っているわたしです。

「誰もが通る道」だろ。

「トーマ」といえば「心臓」だろ。

わたしは、はじめて読んだのは学生のころでした(借りた)。

その次に読んだのは、20代後半だったと思います(借りた)。

地元の図書館で検索したら、置いてあったので借りてきた、読んだ、三十路後半。

この本読んだら、原作を確認せずにはいられないよ↓。

トーマの心臓 Lost heart for Thoma (ダヴィンチブックス)
森博嗣/萩尾望都(原作)
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美しい下級生・トーマが死んだ。

ユーリに手紙を残して。

ユーリを慕っていたトーマの死は、事故か自殺か?

努力家で誠実で正義漢だったユーリが、不安定になってしまったのはいつからだったか?

トーマの死が、ユーリに暗い影を落とすのではないか?

ユーリと同室の友人・オスカーは憂慮する。

そんななか、転校生として現れたエーリクは、驚くことにトーマの生き写しだった。


内容はほぼ、原作と同じです。

ただ、視点はすべてオスカー視点になっています。

オスカーが、ユーリとエーリクを見守っている。

原作と比べてしまうのですが、オスカーは、原作では「手を貸している」という印象が強いです、わたしは。

オスカーの性格は原作とはずいぶん違う印象になってますが、オスカーを語り手に選んだのは良いと思います。

一人称にした場合、オスカー以外は無理っぽいし。

森博嗣氏はこう語っています。

『トーマの心臓』の美しさの本質を再現したかったのだ。


その通り、文章はとても美しいです。

森博嗣氏の作品ってずっと敬遠してたけど「スカイ・クロラ」は読んでみようかな~。

文章の美しさには心打たれたけど、「葛藤」が足りないような気がしました。

こう、美しくまとめすぎたな、という。

森氏の作品に興味が持てたことはいいことです。

森氏は結局「俺流・トーマの心臓」を書き上げられたわけで、幸せでしょうな~(あれ?同人誌??)。

結局のところ、この本を読んで、原作が気になり、原作に手を出してしまったわけです。

原作の力はすごいです。偉大です

トーマは何故、死んだのか?

読みながら、いろいろと考えます。

言葉にするのはとても難しいです。

過去読んだときのわたしは、大事なことを失念してたんですよね~。

キリスト教徒における、自殺の概念を。

キリスト教における、自殺は功罪でした。

これがぼくの愛

これがぼくの心臓の音

きみにはわかっているはず


だからこそ!!

ちょっとだけ、この森版「トーマの心臓」にもの申す!!

ネタバレになるので、続きにはご注意!!

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原作トーマの心臓 (小学館文庫)

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キリスト教における自殺は功罪。

トーマの死は、ユーリの罪を負うための贖罪の死だったわけです。

トーマは、ユーリの罪を贖いたかった。

トーマはユーリに起こった事件の真実は知らなかったけど、本質は理解していた。

「誰も愛せなくなった」ユーリを救いたかった。

ユーリの変化に一番最初に気がついたのは、トーマでした。

ユーリの罪は、「暴力に屈指し、自分を裏切ったこと」

ユーリの罪は神への罪・・・ユーリはそう思いこんでいます。

だから・・・

森センセ・・・

舞台はやっぱ

ドイツが良かったな。


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posted by くみ at 20:20| 静岡 ☁| Comment(6) | TrackBack(0) | 読書(文芸・評論) | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お久しぶりです~☆

森さんの「トーマの心臓」、図書館に予約して楽しみに待ってるんですよ~!(原作は既読)くみさんに「物も申され」ては期待減ですねぇ・・・。

森さんの「スカイ・クロラ」シリーズは私は大好きです☆(映画もわりと良いです)
Posted by おサルのダンス at 2009年12月14日 22:14
>おサルのダンスさん

こんばんは~☆

あ~、すんません、ケチつけちゃって・・・。

でも、文章はほんと美しいし、わかりやすい、スッキリしてます。

人間関係もわかりやすくなってますし。

だからこそ

「なんで舞台が○○??」

と、思うのですが・・・。

萩尾望都センセの「トーマの心臓」は大傑作ですね。

今回あらためてそう思いました。

でも、実はわたしは「11人いる!」の方が好きです(あ)。
Posted by くみ at 2009年12月15日 00:18
ツイッター退会の件、了解しました。あそこから、もうメッセージが送れないので、ここへコメントしてすみません。私もくみさんの言っていた理由が、良く分かります。私は分かっていてお試し中と言うところです。でも、ブログに書いたとたんに、くみさんが反応してくれたのがとっても嬉しかったのですよ。また、ブログのお付き合いでよろしくお願いいたします。

ところで、またこの記事を再読させていただきました。最初は「いつか読もうリスト」から外れていたのですが、なんだか読んでみたくなりました。
Posted by kiriy at 2009年12月16日 08:43
> kiriyさん

>ツイッター

ありがとうございます。
ツイッターにはツイッターの良いところがあることはわかっているのですが、わたしはかけもちができませんでした。
でも、また突然はじめるかもしれません。

しばらくは、ブログのほうでよろしくお願いします。

この本ですね、読むと原作を読み返したくなります。
原作の偉大さ、再確認です。
Posted by くみ at 2009年12月16日 15:04
小説化されてたんですか。
全く知りませんでした。
原作は私も学生の頃読みました。
トーマの死についてはいろんな見方が出来るんだと思います。
当時の私にとっては非常に難しく、
なんかずっとモヤモヤしたままだった気がします。
あれっていわゆる今のLOVEではなく、
キリスト教的な「愛」ですよね。
それを表現するために、萩尾先生は、
舞台を全寮制男子校にしたんだろうと思っています。
あれは絶対に男女間の話では表現できません。
で、舞台がドイツじゃないんですね?
一体どこなんだろう……。
原作も今読み返したらまた違う感想を持つんでしょうね。
ダンボールから掘り出してこようかな~。
Posted by カタリーナ at 2009年12月19日 00:02
>カタリーナさん

おっしゃるとおり、トーマの死はいろいろなとらえ方ができますね。

ここで忘れてはいけないのが
「キリスト教の概念」・「アガペー」
ですよね。

なので~、舞台はギムナジウムでなくてはならないし、ドイツでなくてはならないんじゃないかな~??
と、思ったのです。

しかし、この小説を読むと、原作の偉大さを思い知らされます。

わたしには原作を読み返すいい機会になりました。



Posted by くみ at 2009年12月19日 16:59
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