2009年09月28日

“うつ歴十年、色恋妄想”

島村麻里さんの「うつ歴十年、色恋妄想」です。

注意:この記事は「うつ」を取り扱っております。

はぁ・・・「うつ歴十年」、か・・・。

苦しいな・・・。

しかし「色恋妄想」というあたりがうつと結びつきせんな。

なぜなら、うつになると「性欲減退」となるのが普通だからです。

ちなみに、わたしは「うつ暦六年」です。

十年なんてあっという間かも・・・。

もうね、治る見込みなんてないような気がしてきた。

一生付き合っていくしかないよ。

いやぁ、ひさしぶりにうつの大波がやってきましてね、シルバーウィーク始まってから、今日まで、

ほとんど布団引っかぶって横になってました。

横になってても全く眠れてないです。

眠りが浅いから、よけい横になりたくなる。

日光や、車の音、人の話声が異常なほど気になるので、布団を引っかぶるのです。

もともとあるかないかの食欲がまったくなくなって、あっちゅう間に痩せました。

途中、ちょっと良くなって、図書館に出かけたり、買い物に行けた日もあったのですが、波はざぶんざぶんと押し寄せてきて、そのたびに波にさらわれる。

久しぶりの大波に、ちょっと戸惑ってしまいましたよ。

戸惑ったのは、母も妹も同じだったらしく、励ましてくれる気持ちはわかるんだけど、「誤爆」しまくってくれて、余計落ちたです↓↓↓。

うつ病患者に前向きすぎる「励まし」は厳禁です。励ましのクリックは大歓迎でございます(おい)。

あんたら、うつ患者(わたし)の家族を何年やっているんだ!!と逆ギレして号泣する始末です。

「励まし」がダメならばどうすればいいのか?というと「気分転換」です。

「辛気臭い顔してないで、ユニクロにでも行こうぜ」

とか言ってくれるとわたし的にはベストです。←外出できなかったと思うけど。

まったく厄介な病気です。←厄介な自分、とは思ってないあたり・・・。

今回の大波の原因は、「面接」でした。

叔父が短期の派遣の仕事を紹介してくれたので、応募したのです。

ところが、面接と適性検査の対策をしていくうちに、だんだん不安で眠れなくなってしまったのです(弱!!)

そのうち「胃痛」と「腰痛」がやって来まして、面接当日もかなりヤバく。

会場に着いたら、倍率がすごくて(どこもかしこも不況)。

テンパって上手くいかなかったんですな。

で、不採用だったんですけど。

自分のふがいなさに絶望、みたいな。

このまま消えちゃいたい・・・。

叔父が採用担当の方に聞いたところ、9人採用で、わたしの成績は11番目だったそうです。

あああああ、わたしが悪い・・・。

あとは、お決まりの「○○(自粛)念慮」へとまっしぐらですな。

こういうときの為に「頓服」が用意してあるのですが、最近は減薬にも成功しつつあり、ずっと飲んでなかったのです。

「頓服」飲んで寝たら、次の日、一日中、平衡感覚おかしくなって、ろれつが回らなかったです。

薬の飲むことに抵抗は全くないのですが、ちょっと怖かった。

さて、この本「うつ暦十年、色恋妄想」は、そんなうつ状態のなか、布団から這い出て、借りてきて読んだ本です。

ずっと待っていた「火天の城」(山本兼一)が来たってことで、なんとか浮上したときに、散歩がてら図書館に行ったのです。

うつは散歩で遠のくこともあります。

図書館に行っても、なぜか、「うつ」の文字ばかり目につく。

同士を求めているからなのか??

それで、この本が目に止まりました。

うつってわりにはテンション高そうなタイトルだったけど、とにかく借りてきた。

で、最初に「火天の城」を読もうとした。

が、読めない・・・・人が斬られた場面でダウン。

戦国・時代小説を好む身なので、もちろん通常は平気なんですけど、いまはダメ、読めない。

この↓本は、読めるかな~??と思ったのですが、普通に読めました。

うつ歴十年、色恋妄想
島村 麻里
講談社
売り上げランキング: 590027
おすすめ度の平均: 3.0
3 それで、今現在2008年はうつは治ったのだろうか
4 人生の真昼は熱くて寒い-よくぞここまで書いてくれました!
2 ふたりでいる退屈?


島村麻里さん。

「恋愛」や「旅行」のエッセイ、コラムを書いている人っていう印象が強くて、わたしとは無縁だな~と思ってました。

「ロマンチックウィルス」(集英社新書)という著作が有名ですね(未読)。

うつの原因なんてそれぞれです。

いくつもの要素が重なっているところに、ストレスがきっかけで発症します。

「こころの風邪」なんて言われてますが、ほんとのところは「脳内神経伝達物質の異常」なわけで、立派な身体の病気です。

島村さんご本人がおっしゃる、うつの原因なんですが・・・・・・、

一緒に暮らしていた男が出て行った、と。

えぇっ!?とびっくりしましたよ、わたし。

「失恋」が原因とな!?

うーん・・・ほんとに原因はひとそれぞれなんだなぁ。

なんでも、

37歳の夏。

長年一緒に暮らし、籍を入れようと約束し、お互いの両親にも挨拶しようと段取りをしていた矢先に、相手の男が突然「じつは好きな女ができて・・・」と告白。

身の回りのものほとんどすべてを置いて、うんと若い恋人のもとに走ってしまった。

そのまま、男は若い恋人と結婚(できちゃった婚)。

身もこころも木っ端微塵に砕けてしまった。


コレって、「慰謝料」取れるよね、と思ってしまったわたしですが、島村さんにとっては、仕事とお金と男とどれが優先か?と言われたのなら、昔からに決まっている、んだそうです。

男、か~。

わっかんねぇ~~~。

そういえば、芸能人の婚約会見などを見ると、うつが到来する人ってよくネットで見かけます。

そういうのって女の人だけなんだよね。

わたし、それもよくわかんないのよね~。

「女の幸せ」って意識したことないから。

たぶん「結婚」「恋愛」で幸せになる、羨ましい、ってならないからだと思います。

こういうこと書くとどんな育ちをしたんだ?とか誤解されそうですね。

うちの両親は普通でした。
父親の身体が悪すぎただけです。

わたしは淡白なんだと思います。いや、薄情、かも。

関心がない。←あ、うつだからか。

まま、とにかく、うつ到来のタイミングは違えど、よくわかるのは

こんな身を、生かしてたってしかたがない。自分がゴミのように思われ、そう嘆く自分に心底嫌気がさし、一刻も早くこの世から抹殺したくなり・・・・・・。


と、なったときの辛さ、ですわ。

こればっかりは、うつ同士でないとわからない。

うつの辛さを他人(肉親含めて)に理解してもらおうと思うのは、間違っているそうです(担当医談)。

間違っている、というのは「不可能」だから。

理解してもらわなければならないのは、「対処の仕方」だそうです。

それにしても島村さん、テンション高いよ。

とにかく男、男が欲しいそうです。

性衝動に関しても赤裸々に書いてあってびっくり!!

物欲、食欲、性欲に対して貪欲すぎる。

階段の電球が切れても、男がいれば・・・と思い、ホテルでダブルベッドで寝ても、男がいれば・・・と思う、と。

階段の電球ねぇ・・・自分で替えるよ、わたしゃ。

「ひとりでいるのはもうたくさんだ!!!!」

「週末をひとりで過ごすのはもうたくさんだ!!」

と、安定剤飲んで、ワインがぶ飲み、ノートに欲望を書きなぐる、そのパワー!!!!

安定剤とワインのコラボレーションはダメです。絶対ダメです。

ついには相手を求めて海外へ。

体力のあるうつってこうなるのか・・・。

島村さんが自分の性格を語るところなんて、わたしもそう!!って激しく同意したんだけれども。

デリケートといえば聞こえはいいが、小心にして自意識過剰。

クソが四十何個が付くほど真面目で根は暗く、さらには打たれ弱い。


これ↑ってわたしのことじゃん!!って思いましたよ。

島村さんがこの本を書いたのは2004年。

ってことは、島村さんのうつは「非定型うつ」ではないだろうか??

ちなみにわたしは、中高年のおっさんがなりやすい、定型の「うつ」です。

定型というか、正式名称「単極性気分障害」です。

躁うつ病が「双極性気分障害」

「非定型うつ」は「新型うつ」とも呼ばれる、ここ2、3年でよく聞かれるうつです。

「双極」と「非定型」の違いがいまいちよくわからんのですが、ま、自分のことだけわかってればいいです。←・・・。

この本はうつが治ってから書かれたものではありません。

うつ歴十年は終っていないのです。

最後の章、「人生の余地」で、色恋妄想は尽きないけれども、すっきりとした印象を感じます。

とても幸せだった。


と書かれています。

人生の余地。

人生には何が起こるかわからない。

もう一冊、この本の続きが読みたかったな。

と思いつつ、布団へ戻る時間です。

Amazon.co.jpうつ歴十年、色恋妄想

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著者、島村麻里さんは2008年8月、くも膜下出血のため、お亡くなりになっています。

この本を読んだ後、知りました。

享年51歳。

ご冥福をお祈りいたします。



ラベル:エッセイ
posted by くみ at 22:53| 静岡 ☁| Comment(16) | TrackBack(0) | 読書(エッセイ) | 更新情報をチェックする
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