2009年07月30日

“バイティング・ザ・サン”

タニス・リーの「バイティング・ザ・サン」です。

ダークファンタジーの女王・タニス・リーの作品は、「鏡の森」と、あと「闇の公子」(「平たい地球シリーズ)を読みました。

タニス・リーの作品は、好き嫌いが激しく別れるそうです。

そして、その作品群のなかでも、、「平たい地球シリーズ」は大好きだが、ほかの作品は受け入れられない、という読者もいたりして、複雑なんですね。

ま、わたしはそんなに数多く読んでないんで、なんとも言えません。

この「バイティング・ザ・サン」はタニス・リーの作品のなかでは、「異色のSF」だそうです。

確かに、ファンタジーの要素は一切ありませんでした。

バイティング・ザ・サン
タニス リー
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アンドロイドとコンピューターに管理された、完全自給自足型ドーム都市・フォー。

人間は、貧困も病も、老いもなく、苦痛のない半永久の命を生きることができた。

外見も性別すらも、本人の趣味で自由に取り替えられ、何不自由のない生活。

着飾り、騒ぎ、破壊行動に走る若者たち。

しかし、その生活に違和感を抱く少女がいた。

思いつくかぎり、ありとあらゆることを試みる彼女。

やがて彼女は仲間内で孤立し、ある事件が起こる。

そのなかで彼女が選んだ選択とは?


まずね、世界観がすごいですね。

人間は、本質的な「性」を持ってますが、外見の「性」は取り替えることができます。

30日以上は替えた身体で過ごさねばならないのですが、それに飽きた場合、「自殺」という手段で、強硬的に身体を替えることができます。

「ジャング」と呼ばれる青年時代は個人差がありますが、50年以上。

「大人」になれば、「子ども」を持つことが可能。

食物には「避妊成分」が含まれているため、望まない妊娠はありえません。というか人間は妊娠しません。

「大人」の期間は、本人が人生や記憶に飽きるまで、その人生が永久に続きます。

飽きた場合、人格が白紙に戻され、新しい人生をやり直すことになります。

人間ってのは、自分さえ良ければ、管理された不自由のない生活を選んでしまうものだと思うんですよ(「地球へ・・・」のSD体制とかね)。

それに反発する「鬼っ子」は、排除されていく。

「体制と戦う少女」というテーマは、小説でもマンガでもわりとよくあって、それは現代ものであったり、あるいは歴史ものだったり、ファンタジー・SFであったりするんですが。

何かを見つけるためには、まず動き出さなければならず、そして動けば失敗も繰り返す。

そういう主人公の話を難解も読んだ気がします。

そういうものを、若い頃ならいざ知らず、いい歳こいた大人になってもまだ好む自分ってどうよ・・・とちょっと思いました。

主人公の立場にたって読んでしまうってのは・・・うーん・・・中身はちっとも大人ではないのか。

ま、結論は出さずにおきますが。

テーマ的には、この作品は新鮮味はありません。

しかし、文章は(訳者の力もあるが)、色彩豊かで、美しいです。

この過剰気味、難解気味な文章が、好きな人は多いでしょう。

前半のシティの人工的な色彩に、快楽を求める若者たちの描写。

後半の砂漠での自然の美しさに、ひとり、立つ少女。

自然の美しさってのは圧倒的だな、と思います。

先日の皆既日食でも思いましたが。

人工的なものも大好きなわたしですが(アニメとかアニメとかアニメとか)、あと、街は好きですが、海とか山とか苦手なわたしですが、この後半の部分を前半の部分より、美しいと思う限り、人として大丈夫なんではないか、と思います。

まとまらないまま、終ってしまえ。

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2009年07月26日

“美女いくさ”

諸田玲子「美女いくさ」です。

2011年のNHK大河ドラマは「江〜姫たちの戦国〜」だそうです。

脚本が、「篤姫」の田淵久美子さん。

ま、なんというか・・・今年みたいな・・・な状況にはなるまい、と思ってます(あそこまで壊滅的なのって、ある意味スゲー)。

崇源院。江、あるい小督、お江与。

従一位を追贈された際は達子(さとこ)。

浅井長政と織田信長の妹・お市の方との間に生まれた、三人娘の末妹。

二度の落城と三度の結婚を経験する。

徳川秀忠に嫁ぎ、将軍御台所、将軍生母、中宮生母、明正天皇外祖母となる。

秀忠に嫁いでからの彼女の人生は、なかなかに輝かしいです。

結構、歴史的に重要な女性であるにもかかわらず、彼女の資料は少ないそうです。

小説、ドラマで取り上げられることが少ないのは、姉・茶々(淀殿)の印象が強烈すぎるから、かもしれません。

山岡壮八センセの「徳川家康」のなかでは、彼女は、美貌は姉二人には叶わないが、そのかわり思慮深く、器量は一番優れている、とされていました。

山岡壮八センセの作品は、わたしの戦国時代の「基本」となってしまっているので、わたしもそうなんだろうな〜と思ってました。

永井路子センセの「乱紋」は、彼女を主人公にした作品ですが、まーったく印象が違う女性となっているので、読み比べると面白いです。←この作品は近々記事アップの予定です。

杉本苑子センセの「月宮の人」では、感情を表に出さない、別次元で生きているような印象でした。

春日局を主人公とした作品では、また違うんでしょうね。

家光より忠長を可愛がったとか、秀忠に側室を持つことを許さなかったとかって誇張されて、ヒステリックに設定されているんでしょうね。

わたし、春日局、好きじゃないんで、そういう作品の設定はスルーです。

歴史を題材に書くってことは、歴史の空白を埋めることです。

だって、誰も産まれてなかったんだから、想像でしかない。

それを、読者に納得させることができるかってことは、作者(脚本家)の力量です。

諸田玲子氏の作品は、ほんと独創的。

ドラマティックな展開で、するっと入り込めます。

美女いくさ
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信長の妹、お市の末娘、小督。

母ゆずりの美貌と、三姉妹のなかで一番信長似の気性を受け継いだ少女。

安濃津の城で育った彼女は、叔父・信包に言う。

あの海が欲しゅうございます。

そんな彼女を、叔父は「女弾正忠」と呼んだ。

この小説での浅井三姉妹のキャラクター設定は

茶々→性格は母・お市の方に似ている。芯は強く、感情を表に出さない。長女であるゆえ責任感が強い。父・叔父・養父の死の影響で信心深い。美人。

初→性格は父・浅井長政似。柔和で明るい。自分から胸のうちをさらけ出すことができる。当然美人。

小督→性格は叔父・信長似。喜怒哀楽を隠せない。姉妹の仲で一番お転婆。思い立ったら即行動。嫉妬深いと自認。もちろん美人。

と、なっております。

女子は嫁して子を生し、家を守るのがつとめ。


北ノ庄落城の際、お市の方は娘たちにそういい残しました。

何かあるごとに小督は、その言葉を思い出します。

最初の夫、佐治一成への思慕に苦しみながらも、岐阜宰相・秀勝に嫁ぎ、そして秀勝が死に。

娘・完子(さだこ)を産みます。
この完子については、諸田氏の創作がかなり入ってます。

そして、三度目の夫・秀忠との婚姻。

秀吉の老いの狂気に次第つのる嫌悪。

彼女は自分から豊臣を見限る決心をします。

徳川に根を生やす。

子を生み、家を守ってみせる。

二度と豊臣には戻らない。


それが、彼女の“いくさ”です。

利発であり、烈しい気性の持ち主でありながら、彼女は政に口出しをしません。

次第に豊臣との対立を深める徳川家で、小督は子どもを立て続けに産んでいきます。

家光の乳母・お福との確執。

これは「育ち」の違いのせいか?

彼女は舅・家康の影響を大きくうけ、女性として、人間として、大きく成長していくことになります。

秀忠が側室を持たないのも、よくわかります。

嫉妬深いと自認していますが、結局、お姫さま育ちで人が良く、一度口に出せばすっきりとしてしまいます。

そういえば、この作品の淀殿は、なかなかの新解釈。

家康との対立にもなかなか興味深い意味があります。

小督を主人公にした作品ではありますが、「美女いくさ」とは、彼女のいくさ、淀殿のいくさ、初のいくさ、そして細川ガラシャなど様々な女性の“いくさ”です。

最後は、彼女の娘たちをずらりと並べてあります。

東福門院和子、初姫、勝姫、珠姫、千姫。

娘たちの“いくさ”ははじまったばかり。

和子と千姫はともかく、ほか三人はやはり大切に大切に育てられたため、苦悩していてもどこか愛嬌があります。

彼女の娘たちがどうなっていったか、調べてみると面白いです。

もういっそ、大河はオリジナルじゃなくて、この作品を原作にしたらいいよ、と思います。

若干無理がありますが。

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2009年07月21日

“IN”

桐野夏生「IN」です。

「OUT」から12年。

桐野夏生が、「小説」そのものに挑む問題作です。

「OUT」は、鬱屈した日常から抜け出したい主婦たちの物語でした。

彼女たちの視線、行動は外へ外へと向けられていました。

「IN」は、作家が、作家である己に問う物語です。

内へ内へと潜り込むような視線で描かれています。

内容的には「OUT」と「IN」はまったく関係ありません。

この小説を読んでいるうちに、わたしは、「源氏物語」のある部分を思い出しました。

「源氏物語」の「蛍」の章です。

この章には、作者・紫式部の「小説論」が語られている、と言われています。

日本紀などはただかたそばぞかし〜

日本紀などの歴史書は、ただ事実を並べたにすぎない。

物事のただ一面でしかない。

物語の中には、世の中のあらゆることが書いてある。

物語は、読者の要求にしたがってはいるが、それも、すべて世間にありうることなのだ。

虚構である物語のなかにこそ、真実はあるのだ。


というような内容です。

「IN」では、「小説に書かれてしまった真実は、その時点で虚構である」というような文章が、何回か登場するのです。

小説は悪魔ですか。

それとも、

作家が悪魔ですか?


IN
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小説家・鈴木タマキは、かつての文豪「緑川未来男」が書いた『無垢人』という作品のなかに登場する、「○子」という女性を主人公に『淫』という小説を書こうとしている。

『無垢人』は、緑川未来男と、その妻・千代子。緑川の愛人「○子」との修羅場を実名で書いた作品だった。

『淫』のテーマは「恋愛における抹殺」

たかが恋愛、と笑う人々は何も知らないのだ。


タマキには、編集者・阿部青児と、お互いに家庭がありながら愛しあい、最後には憎み、恨み、別れた過去があった。

何回も読み返しました。

なんだか、妙な気持ちになってくるんですね。

鈴木タマキと阿部青児の恋愛。

緑川未来男の『無垢人』の修羅場。

のシンクロに、??となってしまうのです。

『無垢人』は、私小説です。

で、この「IN」では

「真実は真実ではない」

「真実と思えたものを書いた時点で、それはフィクションになる」


などの議論がある。

あれ?じゃ、鈴木タマキと阿部との恋愛は??あれ??これって桐野夏生の「私小説」??

と、変な勘違いを起こしそうになるのです。

緑川未来男の『無垢人』が、作中に「入れ子」になって登場するのです。

この『無垢人』は、現実にある作品ではないか?と思いそうになってきます。

『無垢人』のモデルは、実際は島尾敏男の『死の棘』らしいです。

『死の棘』って読んだことないんですけど、いろいろと壮絶だということは知ってます(母の本棚にある)。

で、『無垢人』の部分も、それはそれは壮絶なのです。

しかも、タマキと阿部の別れ話のあたりの負のエネルギーなんかも、もう泥沼です。

不倫とかしてる人は、この本読むと、ゾッとするんではないか??

不倫どころか恋愛してないわたしもゾッとするので。

桐野夏生の作品は、「ものでも人でも、強烈に描くことで、かえって読者のなかのリアルを引き出す」と常々思っているのです。

「殺人」「事件」でも「あり得ないもの」ぐらい強烈なものをモチーフに持ってくることが多いのですが、「IN」では「恋愛」という、世間で結構あり得るものをテーマに持ってこられたので、衝撃というよりも、侵食してくるような不気味さが・・・・・・。

「恋愛における抹殺」とは、相手との関係を一方的に断ち切ることで相手の心を殺すこと。

虚構である小説に書かれてしまったことで「抹殺」された「○子」の周囲に立ち込める悪意。

「抹殺」しつづける「作家」たち。

たかが恋愛、と笑う人々は何も知らないのだ。


「知りたくありません」と言いたくなります。

いかにも、身を削っているように書かれているこの「IN」

それが小説家の「業」なのか、それとも小説家ゆえの「テクニック」であるのか、もうまんまと桐野センセのワナにハマっているようで、何がなんだかわからくなります。

読み返したくなる作品なのですが、読み返すとますますわからなくなります。

わたし、今まで桐野センセの傑作は「グロテスク」だとずっと思ってきましたが、「IN」もやっぱり傑作、としか言えません。

ところで、この「IN」の公式サイトが、ホラーかよっ!!というくらいものすごいことになっているので、興味のある方はぜひどうぞ→公式サイト・集英社 桐野夏生「IN」

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2009年07月19日

“夕凪の街 桜の国”

こうの史代「夕凪の街 桜の国」です。

第8回文化庁メディア芸術大賞、第9回手塚治虫新生賞、受賞作。

すでに多くの国で出版されています。

自分の思いを、表現できる人を、わたしは尊敬する。

わたしは、そこんところが、微妙に下手だ。

例えば、本を読んだりして、湧き上がった感情を、わたしは上手く言葉にすることができない。

「感動した」とか「面白い」とか、ありきたりな言葉しか思いつかない。

対人関係においても、それは同じで、自分の気持ちを相手に伝えることが下手だ。

幼い頃は、自分の言葉が出てこずに、その悔しさによく泣き出してしまったものだ。

幼少時から、それがわたしのコンプレックスで、それは解消されないまま、わたしは大人になった。

いま、こうやってブログを綴っているのだけれど、いまだ、表現が上手くなったとはちっとも思えん。

何を言いたいのか?というと、

わたしはこの「夕凪の街 桜の国」のことを、ちっとも上手く表現できません。

ということなのだ。

悔しい。

広島のある日本のあるこの世界を

愛するすべての人へ


夕凪の街桜の国
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昭和三十年、広島。

あの日から十年。

ひとりの女性の心が揺らいでいた。

生き残ってしまった自分に、幸せに生きていくことは許されないと、あの日の出来事が蘇る。


わかっているのは「死ねばいい」と誰かに思われたこと。

思われたのに生き延びているということ。


そして、残酷な現実が、彼女をおそう。

戦争、平和を考えるとき、わたしはなんだか後ろめたい気持ちになっていました。

わたしなんかが考えちゃっていいものなんですか??

というような。

世界中で起こっている悲しい時事を、このブログで取り扱わないのは、所詮対岸の火事でしかない、と思ってしまっているのではないか、また、思われるのではないか、という恐れからかもしれません。

某国の弾圧が種となっている悲しい出来事を、お茶の間で観ている自分。

そんなわたしが語れることではないだろう、と思ってしまうのです。

広島と長崎にしても、それは同じで、自分の国のことなのに、自分が理解できることではない、と最初から思っていました。

わたしは「はだしのゲン」を読めなかったし。

まるまる全部理解するってことは不可能なんです。

すべてが理解できないことに、罪悪感を感じていたら、いつまでも何も進まないんですね。

少しずついいんだと。

そのことに、この作品は気がつかせてくれました。

それにしても、このほんわりした表紙からは、こんなに多くの感情が詰まっているとは思いませんでした。

恐ろしい、怖い、悲しい、痛い、悔しい、醜い、

強い、優しい、暖かい、美しい・・・・・。


あの日、憎悪の塊は、「日本」に落とされた。

「死ねばいい」と思われた。

ああ、そうだ、と思いました。

人々の営みはときにとても醜い。

生きていることは、それだけで素晴らしいとか、そうは思えないこともある。

この世界はとても不公平に出来ている。

すべての人間が公平なんてことはない。

それでも、

このふたりを選んで、生まれてこようと決めたのだ


彼女の言葉には素直に感動する。

作者、こうの史代さんに敬意を。

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2009年07月15日

“In Red 8月号”

「In Red」の8月号です。

ファッション雑誌はもう「秋」の情報が出始めてます。

ふーーーーっ。

まだ、梅雨も明けてないというのに(東海地方)。

梅雨時の体調の悪さは、毎年のことです。

「早く梅雨明けてくれんかな〜」と願っていたのですが・・・・。

「ちょっと待った!!まだ明けないでくれ!!」

という事態に陥りました。

エアコン壊れた(自室) orz

昨日、今年はじめて冷房つけたら、壊れてた orz

今、梅雨が明けたら、自分の部屋で熱中症になります。

いや、しかし梅雨明けまでにどうにかせねば・・・orz

あまりに凹んで、読みかけの本(桐野夏生『IN』)を読む気も起こらなくなりました。

なので、雑誌です。

「In Red」8月号、表紙は浴衣をお召しになった涼しげな永作博美さんです。



さて、わたしが今回「In Red」を買ったのは、「特集」のせい。

今どき基準のTシャツ・パンツ・アウター・最新レギンズetc.

30代女子の

こだわり新定番


「定番」って変わりますよね。

わたしは、もう最近は、お高い「定番モノ」は買うのはヤメって思ってます。

「In Red」は、清水の舞台から飛び降りるような気持ちで買わねばならんような、バカ高いアイテムは掲載されてません。

「30代女性誌NO1」と言われるのは、ソコなんでしょう。

庶民的、というかね。

で、「生脚を隠したい30代女子のマストアイテム」である「レギンス」は、これからもしばらく定番らしいです。

レギンスは男性には超不評ですけど、たぶんもう永遠に30代女子には「定番」だと思います。

「楽」だから。

脚は20代女子が出してくれるから。

それにしても季節の先取りは、毎年早くなって行くような気がする。

アラフォーなわたしは、もうそんなんに振り回されてはいけないけど。

来月の今頃は、もう「ブーツ」履いてるコがいるよな・・・。

そいえば、最近いろいろな雑誌で紹介されている「ベッカー社の極小財布」が、「In Red」にも紹介されてました。

これ、いいよな。

今度お財布を替えるときは、思い切ってこれにしてみようと思います(カードケースを別にする)。




【雑誌掲載】ミニ財布ブームの火付け役♪極小財布(メタリック)新色登場で全8色♪カードサイズ...

そういえば、お財布のなかに「いくら」入れとくのが普通なの?

よく、「自分の年齢+1000円」とかって聞くけど、わたしは無理、あり得ん(コミケ以外は)。

で、「In Red」恒例の付録ですが・・・ま、今回は付録に釣られたワケじゃないんで。

ジル スチュワート ニューヨーク コットンランチバッグでした。

ジルスチュワート ニューヨークの代表的なモチーフ、リンゴ柄です。

Image015.jpg

生地は薄いコットン。ペラペラです。所詮付録。

でも、裏地の処理が、パイピングしてあって、付録のつくりは確実に向上しとるな、と思いました。

Image016.jpg

Amazon.co.jpIn Red (イン レッド) 2009年 08月号 [雑誌]

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2009年07月11日

“エイキエイキのぶっちゃけ隊!!”

影木栄貴さんの「エイキエイキのぶっちゃけ隊!」です。

こんばんは。

オタクです(漢らしく言い切ってみました)。

先日(7月3日お昼)、オタクで腐女子でゲーマーな友人B子さんから、オタクでオタクでオタクなわたしのところにメールがきました。

ちゃんちゃちゃららららん〜♪(マクロスF・OP「ライオン」携帯着信Ver)

B子さん「おはよー!!影木栄貴さんってDAIGOのお姉さんだったんだねー!!今『いいとも』見てびっくりしちゃったよー!!」

・・・・・。

B子さん!?何を今更!!??

オタクの情報網って早いんですよ。

影木さんは「ウィングス」でデビューした人で、同人サークルとしても活動していらっしゃって、いわゆる「大手サークル」さんだったから、「竹下元首相のお孫さん」とかという話題は結構早く、オタクの間では広まっていました。

それがご本人には苦痛であったこともあったんだなぁ。

わたしが影木さんが「竹下元首相お孫さん」だということを知ったのは、影木さんが「世紀末プライムミニスター」というマンガを連載されていたころだったので、もう10年ほど前になります。

で、弟さんの「DAIGO」さんが、ソロで「DAIGO☆STARDUST」で活動されていたのは、その当時のわたしの愛読書「SHOXX」やら「アリーナ37°」で知ってました。

さらに、影木さんは弟さんの活動をコミックスや雑誌で紹介していたので、お二人が姉弟であると知ってました。

結構、知っているひとは知っていることでしたね。

「トリビアの泉」(2003年)にも出演したしね。

しかし、友人B子さん、オタクでありながらそれらの情報を全スルーだったとは・・・いや、自分の興味ないことにはとことんっ興味を持たないところはひっじょうにB子さんらしい・・・ある意味オタクの鏡。

影木栄貴さんが、いろいろな葛藤のすえ、「ぶっちゃけた」エッセイマンガがこちら↓です。

エイキエイキのぶっちゃけ隊!! (WINGS COMICS)
影木 栄貴
新書館
おすすめ度の平均: 5.0
5 これはいい本です。しみじみと感動します。
5 政治家、漫画家、タレントの一家って?という好奇心で読みました
5 面白かった


いやー、ほんとに「ぶっちゃけ」てます。

生年月日・本名・父母弟の名前・同人活動・おじいさまのこと、顔、いろいろ。

「週刊★春」で竹下元首相のお孫さんであることを書かれ、それが当時連載していたマンガに影響が出てしまったところ。

読んでて悲しくなりました。

「世紀末プライムミニスター」という作品は、イケメン首相と女子高校生の恋愛のお話でした。

元首相の孫が総理のマンガを描いている、と★春で取り上げられたため、連載中の「世紀末プライムミニスター」で政治ネタを出すことがはばかられてしまった。

自分の描きたいものが、描けない。
本来の姿を見失ってしまった。

それは作者ご本人にとっては辛いことで、読者にとっては残念なことですよね。

笑ってしまう場面もありますよ。

影木さんのお名前。

お名前は、おじいさんの竹下元首相がつけられたそうなのですが、元ネタが

「佐藤作」と「田中角

らしい、とか。

首相退陣の日の竹下元首相「腕力自慢」とか(ほのぼの)。

弟DAIGOさんと焼肉を食べにいったら、写真撮られて「FR●DAY」巻頭カラーページ!!とか。

影木さんとDAIGOさんのお母さま・まる子さんは、竹下元首相の次女(三姉妹)でいらっしゃるのですが、フツーの会社員と結婚したのは、まる子さんだけだそうです。

フツーでしたよ、じーちゃん以外は。

と描かれています。

このマンガを読むと、ほんとにフツーの感覚で育てられたんだなぁ、と感じるところが多いです。

でも、育ちがいいなぁと思います。

この本、巻末に姉・影木栄貴と弟・DAIGOのぶっちゃけ対談があるのですが、かなり笑えました。

DAIGO「お姉ちゃんの部屋から『残酷な天使のテーゼ』がえんえん聞こえきて、お兄ちゃんと二人でマジ怖がってた(笑)」

「オタクな姉は、どこでも同じようなことやってんだな」とシンパシー感じたです。

わたしの妹も不気味がってたに違いない。

エヴァといえば、『いいとも』のDAIGOさんのコーナーで、加藤夏希ちゃん(アニメ好き)が登場して、綾波レイの

「ごめんなさい、こういう時、どういう顔をしたらいいかわからないの」

というセリフを言ったとき、すかさずDAIGOさんが

「笑えばいいと思うよ」

と言ったので、爆笑でした。

お姉ちゃんの影響受けてんだな〜。

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2009年07月09日

“CREA(クレア)8月号”

「CREA(クレア)」の8月号です。

8月号の特集は

2009年完全保存版

贈り物バイブル

必ず喜ばれるプレゼント&手土産のコツ

です。

「贈り物」って難しいですよね〜。

考えるのは好きなんですけど、すっごく考えて贈ったものって、かえって反応薄かったりしませんか??

パっ!と思いついたもののほうが、相手に喜んでもらえたりする。

ものの価値観、経済力、などなど個人個人違うものが多すぎますから、「喜ばれる贈り物」というものは難しいです。

CREA (クレア) 2009年 08月号 [雑誌]

文藝春秋
おすすめ度の平均: 5.0
5 読みごたえ、あり!


「CREA(クレア)」って雑誌は情報量がハンパないです。

一冊丸ごとぎっしり!!

お正月から年末までの12ヶ月の「贈り物歳時記」を、独身女性と既婚女性と別々にしてあるところとか、よく出来てます。

夫のバレンタインデーのお返しを選ぶのは妻の役目、とかね。

若干、価格設定がお高めなのが難点。

みんなこれくらいのものを贈っているのかな?

でも、これは知らなかった!とかいうものもありました。

これ↓↓


ア・ランフィニ 芦屋 フルーラル

「ダイパーケーキ」というんだそうです。

「紙おむつ」がケーキ型にデコレーションしてあるんですって。

知らなかったです。

アレか・・・自分も周囲も結婚、出産が遠いからか・・・。

気軽に渡せる「ちょいプレ」のページもありました(でもちょっと価格は高め)。

ルームウェアとかエコバッグとか。

結婚・出産・お見舞い・ビジネスシーンと

シチュエーション別もらって嬉しい贈り物カタログ

も、充実。

職場に差し入れるお菓子は「個別包装基本」ってわかるな〜。

何かとよくわからんメンズへのギフトも、父親・上司・パートナー・後輩・友人と、郷ひろみやDAIGOをそろえて紹介。

日本縦断47都道府県王道土産全280点

なんて、全国の旅先の土産ものもドドーンと紹介されてます。

で、個性もアクもない静岡県のオススメ土産は

これか↓↓



「まるたや洋菓子店」の「あげ潮」

これは確かにおいしいです。奇をてらわずおいしいです。

個別包装されてないのが残念。

「まるたや」は浜松の老舗洋菓子店です。

浜松ではチーズケーキが有名、というか、馴染みありありすぎるお店。

わたしとしては「春華堂」(「夜のお菓子」で有名なところ)の最近の新作、「昼のお菓子・しらすパイ」の微妙さ(・・・)も捨て難いところ。

北海道なら「生キャラメル」、山形なら「さくらんぼ」、和歌山は「梅干」と特産物の試食レポートもあります。

で、女友達には、やはり「入浴剤」「ボディクリーム」「香水」「キャンドル」が喜ばれる傾向だそうで。

お友達の好みのものに出会ったら購入しておく、という準備と心配りが大切だそうです。

納得。

読んでいるだけでも楽しすぎる特集でした。

「CREA(クレア)」の来月号・9月号は「読書の魔力」

また買っちゃうな、きっと。

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2009年07月08日

“遊女のあと”

諸田玲子氏の「遊女のあと」です。

「ゆめのあと」と読みます。

「尾張名古屋」が舞台です。

名古屋って、大阪とはまた違って・・・「特殊」ですよね。

まず、食文化がね。

名古屋が世界に誇る(いや、誇っているかはわかりませんが)、

「喫茶マウンテン」ウィキペディア

は、名古屋だからこそ、存在するのだと思います。

あれは、おいしいものばかりある大阪ではあり得んと思うんです。

「名古屋嬢」「名古屋飛ばし」「名古屋走り」など、特殊用語(??)もありすぎ。

「名古屋人」は「名古屋飛ばし」に怒りますが、

静岡県なんか、新幹線の駅が6つもあるのに、「のぞみ」が一本も停まらないんだぞ!

とか思います。

遊女(ゆめ)のあと
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夫から逃げた女は東へ向かった。

妻に逃げられた男は「女敵討ち」のため西へ向かった。

時は享保。

質素倹約を強いる将軍吉宗に対抗し、遊興が奨励され、空前の繁栄を誇る名古屋。

尾張徳川宗春が治める「夢の都・名古屋」で、女と男はめぐり合う。


面白い。

主人公の男女の背景がしっかりと描かれています。

漁師の妻「こなぎ」が夫から逃げた理由。

同心の鉄太郎が妻を斬らなければならない理由。

二人が名古屋を目指す理由。

時代小説というものは、そこに存在しなかった人物が、実際に生きていたと描かなければならない。

そういう点が諸田玲子氏は非常に上手い。

二人を巡る大勢の人間たち、みなが息づいている。

よく、時代劇では「尾張徳川家」が「陰謀を企んでいる」と描かれるのですが、そういう因縁もよくわかります。

当然、濡れ衣です。

そして、時代小説に実在した人物を登場させる場合、その人物がそういう人間であったと読者に納得させなければならない。

将軍吉宗はケチくさく、魅力なく、それがリアルです。

音曲の素養がないので、歌舞伎が好きではない。

だから芝居を禁じても平気か。

対する宗春の美男ぶり、教養の深さ、センスの良さが際立っています。

宗春が行った政策は、今で言う「規制緩和」。

吉宗によって、芝居も遊興も禁じられ、倹約倹約とぎゅうぎゅうに締め付けられた庶民が、前代未聞の賑わいを見せる名古屋に惹きつけられるのは当然のこと。

名古屋は夢の都。

そこで、主人公たちは一時の夢を見るのです。

大きな陰謀に巻き込まれているとも気がつかずに。

そして、夢は終る。

諸田氏の作品って終り方がいいんです。

この作品もハッピーエンドではないけれど、読後が爽やか。

当時、遊郭が三箇所もあり、華やいだ嬌声と音曲が飛び交っていたという名古屋。

「遊女(ゆめ)」と「夢」がかけてあるタイトルも見事。

Amazon.co.jp遊女(ゆめ)のあと

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posted by くみ at 23:06| 静岡 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(諸田玲子) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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