2009年05月31日

“名前の日本史”

紀田順一郎氏「名前の日本史」です。

最近、子どもの名前がすごいことになっているでしょう?

どんな名前でも「親が一生懸命考えてつけたものだから」・・・と肯定できるものなんでしょうか??

まともな字を当てていれば、「まぁ、いいんじゃない」となるんでしょうけどね。

じゃ、こういうのはどうなんでしょう??




気になったDQNネーム集

最後の「大賀寿」ってなんて読むかわかりました??
この名前は結構、有名ですよね。
「ひろかず」だったら良かったのにね。

わたし、嘉射(かい)くんや、海透(かいと)くんや、空楽(くうが)くんや、心愛(ここあ)ちゃんや、果音(かのん)ちゃんや、歩帆(ほほ)ちゃんや、美月(るな)ちゃんがDQNだとは思っていませんし、いけないとも思ってません。
どう読んだらいいかわからないだけです。

わたしのイトコのムスメだって「優多」(さて、なんと読むでしょう?)だし。

わたし自身、本名の○美は宅配のお兄ちゃんに読んでもらえない度、高いです。

しかし、「煮物(にもの)」「無(む)」とか、普通の感覚でありえんだろー!!!←役所の人の心が折れたんだな~。

そんなわけでこの本を読むことにしました。

名前の日本史 (文春新書)
紀田 順一郎
文藝春秋
売り上げランキング: 133373
おすすめ度の平均: 4.0
5 とにかく興味深い「日本人の名前の変遷」
4 名前にこめられた思想、価値観、感性を知る
5 日本人の名前の歴史への招待状
3 気軽にくつろいで読める本


古代人の名前は自由でおおらかだったらしいです。

例・動物を名としたもの→葦田蟻臣(ありおみ)。
例・地名、地形を名としたもの→坂上田村麻呂。


その後元明天皇の時代に、大陸文化の影響で、まず地名を二文字にするようになった。

例・明日香→飛鳥・泉→和泉など。

嵯峨天皇の時代に二文字が浸透し、皇子の名が二文字(四音節)、皇女の名が二文字(三音節)が主流となる。

例・皇子→正良(まさなが)、秀良(ひでなが)など。
例・皇女→正子、秀子、俊子など。

「子」は古代では男子につける字であったが、嵯峨天皇の時代から主流は女子へ。

嵯峨天皇の皇子皇女で臣籍降下し、源氏性を名乗ったものは一文字名。皇女は○姫。

例・男性→源融(とおる)、源至(いたる)
例・女性→源潔姫(きよひめ)、源貞姫。

その後、王族の女性の名に「子」が大流行。

平安末期までに貴族全般で「子」が使われるようになる。

庶民の名は自由な発想で、阿由賣(あゆめ)、和子賣(わごこめ)、後、鎌倉時代は姫夜叉、鶴夜叉、土用女、など。

武家社会になってからは、武士は出世魚のように名前が変化するようになり、女性の名は、女性の地位の下降にともない簡略化。

江戸時代の農民は、尊大な名を好み、百官名をつけるようになる。

例→太郎左衛門、八右衛門など。

江戸時代、明治、大正と女性のなまえはひらがな二文字が主流。

例→あき、あま、かめ、せん、たけ、などなど。

明治になり平民に名字が許可され(義務付けられ)、その影響で名前も変化していく。

時代の変動とともに名前の変動も激しくなっていく。

明治初期の男子の主な名前は、源右衛門、市十郎、磯五郎など。

大正初期の男子の主な名前は、忠男、次郎、誠二、昌弘などなど。

そういえば、わたしの父方の祖父。
わたしが生まれる前に亡くなって、明治後半生まれだと思うんですけど、これがまた変わった名前なんですよ。

じーさんの名前→「初優」(さて、なんと読むでしょう?)

その後、女性の名前に再び「子」が登場。
超主流となる。

が、その後高度経済成長終了あたりから「子」が消えていく。

わたし、ここらへん。

男子の名前でも「男」「夫」「雄」が衰退。

昭和末から、漢字のイメージを重視する傾向。

さらに平成に入ってからは、読みの困難な当て字が主流になり、いまにいたる、と。

この本では、さらに「親が子に名をつける権利」についても言及しております。

昔から奇想天外な名前をつける親はいたようです。

例・高倉 田子の浦に打ち出見れば白妙(兄)・高倉 富士の高根(妹)

風流といえば風流ですが・・・当時(明治)新聞のネタになったそうで。

珍名をもつ方は、大体が改名をしていらっしゃるそうで、「煮物」ちゃんや「無」くんも、おそらく改名となるんでしょう。

ぐだぐだ書いてきたとおり、名前の変遷が日本では早い。

ってことで、これからますます期待(??)されるということですね。←違!!

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ラベル: 新書
posted by くみ at 17:24| 静岡 ☁| Comment(6) | TrackBack(0) | 読書(その他) | 更新情報をチェックする
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