2009年03月13日

“私は美人”

酒井順子氏の「私は美人」です。

酒井さんの本は、真剣に読んじゃったら面白くありません。

あ~、こういうことあるある、と思うぐらいが調度いいのです。

酒井さんの視点はクールでちょっと意地悪です。

意地悪な部分は誰にでもあって、その自分の意地悪な部分を認めてしまわないと、酒井さんの本を読んで「激怒する!!」ということになります。

「負け犬の遠吠え」を読んで、激怒した!!という人には酒井さんの他の本も読めませんね。

ちなみにわたしは「負け犬の遠吠え」というタイトルを目にしたとき、「こりゃ、大ヒットだわ!!ミリオンセラーだ!!」と思いました。

読みましたよ。笑いました。

さて、この本。

「美人とは何なのか」を酒井流に探った本です。

わたしは、読み始めてすぐに爆笑・納得することになります。

実は私は、美人なのです。

他人から見て美人というわけではなく、自分で自分のことを美人だと思い込んでいる、つまり一番始末に負えないタイプの人間。ま、もう少し遜って言うとしたら、自分で自分のことを美人だと思うことが時としてある、ということになりましょうか(全然遜ってない)。


これが書き出しです。

どうして爆笑かというと、

実は、わたしも自分のことを美人だと思っているからです。

アイタタタ。

「こんなに可愛いのに結婚できないなんて不思議」

と思うことがあると酒井さんはおしゃっていますが、実はわたしもそう思うことがあります。

わたしの素顔を知っている人は、「寝言は寝てから言えや!!」と思ってくれてかまわないです。
今度会ったとき、後ろから張り倒してもいいです。

でも、世の中の大抵の女性は、酒井さんやわたしとと同じように思っているのです。

え?思っていない??

嘘つけ!!


私は美人 (朝日文庫 さ 36-1) (朝日文庫)
酒井 順子
朝日新聞社
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この本では様々な美人が検証されています。

「冠婚葬祭美人」「ヤンキー美人」「田舎じゃ美人」「ミスコン美人」「よく見りゃ美人」「元美人」「メガネ美人」「知的美人」などなど。

酒井さんの性格の悪さにカンシンしながらも、わたしも性格悪いな~、とつくづく思ってしまいます。

酒井さんは

日本は「女は、例え美人であろうとなかろうと、自分のことは美人だと思ってはならない」(自分のことを美人だと思っていることを他人に知られてはならない)

という鉄則が存在するとおしゃっています。

そうか、だから美人は

「おきれいですね」と言われて

「全然そんなことないです~」なんて答えるのか。

「あ、ありがとうございます。よく言われます」なんて答えてはいけないんですね。←何を隠そう、こんな寝言をほざくのは、わたしです。

この本に書いてある通り、100人が「美人」だと認める「美人」に対して、「おきれいですね」とか「美人ですね」とか言ってもいまさら、なのです。

つまりは本当の美人は、「美人ですね」などとは言われないワケで、わたしなんかは「よく見りゃ美人」の典型なのです。

わたしは、自分のことを美人だと思っていて、しかもそれを隠そうとしない女を知っています。

わたしの妹です。←寝言は血筋か!?

そんなわたしの妹は、免許の更新時などに自分の写真を見て

「あぁ、やっぱりあき(妹)ってかわいいな!!」←わたしの妹は、いい歳こいて、わたしや母の前では自分のことを「あき」と言います。

などと呟いています。

そして、妹の嫁ぎ先のお姑さんは、姪の卒園式の集合写真などを見て、

「うちのあきさんが一番美人だわね」

ミス藤枝の写真を見て

「こんな娘より、うちのあきさんの方がよっぽど美人だわ」

などと言い、嫁である妹はますます増長する有様です。

まぁ、姉のわたしから見ても、妹は顔は丸いですが、そこそこは美人です。

しかし、所詮はミス藤枝レベル。

そんな妹は「田舎じゃ美人」の典型です。

そんなわたしたち、図々しい姉妹の母ですが、母は「元美人」の典型です。

「あなたのお母さんがお嫁に来た頃は、○○さん(父)が美人なお嫁さんをもらったって評判だったのよ」

なんてことを、幼い頃、何回聞いたことでしょう。

何故か、中学の家庭科の先生からも聞かされたことがあります。

美人な嫁もらったと言うことで、ご近所(所詮ご近所レベル)の評判が上がった、我が親父が、また調子に乗るわけです。

つまり、「俺の嫁は美人」→「嫁に似ている俺の娘たちは美人」

自分と同じ職場に入社した妹を(会社は違ったのですが、職場は同じでした)

「○○さんの娘さん、美人だね~」

と褒められ、

「いやぁ~、そうでしょう」

と調子に乗る。

販売のアルバイトをしていたわたしを、会社の人が見て、

「○○さんの娘さん、お姉さんのほうも美人なのよ」

と言われ、

「いやぁ~、そうかね」

と調子に乗る。

ちっとは謙遜せんかい!!

仕舞いにゃ、テレビドラマを見て、出演していた仙道敦子を見て、

「この娘、うちのくみにそっくりだ!!」

などと言い出す始末。

わたしたち姉妹が思い上がりも甚だしいのは、この両親あってこそだと言えるでしょう。

ま、親から容姿についてのコンプレックスを与えられなかった、ということで、それについてはありがたいと思っておきましょう。

女性が若く美しくあらねばならない、という風潮が強まる現代、

人生「思い込み」も必要です。

ヒトは「全然美人ではないのに、自分を美人だと思っている女」に対しては、軽い殺意を抱くそうです。

夜道では気をつけます。

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笑って許して。


ラベル: エッセイ
posted by くみ at 20:04| 静岡 ☁| Comment(10) | TrackBack(0) | 読書(エッセイ)(酒井順子) | 更新情報をチェックする
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