新年、店頭で売られる「福袋」
わたしは購入したことがありません。
あれ?1回ぐらいはあるのかなぁ。
まぁ、新年早朝から百貨店等に並ぶ気力がないんですけど。
最近、福袋は予約制だったりしますね。
1万円の福袋に6万相当の商品が入っているといわれても、中身がわからないものを買う気にはなれないです。
だったら1万円の欲しいものを買う。
この本を借りてきて、読む前に、楽天で「福袋」で検索したら、まぁ、たくさん売られていました。
もう、売り切れたものもあります。
うーん・・・たまには買ってみようかなぁ?と思いました。
が、この本を読んで、やっぱりやめました。
人生に当たりハズレなんてない。
もし人生のブラックボックスを開いたら?
この本は8つ連作小説集です。
人の、見てはいけない部分を覗き見てしまったら・・・。
それは確かに、「福袋」を開けて、「あきらかに売れ残り」「へんな色合いのスカート」「レースびらびらのブラウス」が出てきたときの失望と似ているのかもしれない。
「福袋」は「福」とついてはいるが、「福」ばかりが入っているわけじゃない。
この本では人生を「福袋」に例えている。
見えない袋には何が入っているかわからない。
預かりものの箱の中身。
彼氏の携帯。
母の遺言。
彼女の執着心。
父のつくった借金の督促状。←あ、これはわたしね。
やめておけばいいのに、福袋を買って、開いて「当たり」「ハズレ」と品物をよりわけるように、人は他人の(身内のも)見えない部分を開けたがる。
そして、ばつが悪い思いをする。
しかし最終的にはなんとか折り合いをつける。
角田光代氏は、人生がどうたらこうたら~という難しい話は書かない。
ただ、そこにあった。
そういう情景を切り取っている。
淡白なところが、わたしにはいいんだろうなぁ、と思う。
Amazon.co.jp→福袋
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ラベル:本