2008年10月10日

“遊郭のはなし”

長島槇子著「遊郭のはなし」です。

「さとのはなし」と読みます。

櫛が、落ちているのです。

蒔絵の赤い櫛なんです。


遊郭(さと)のはなし (幽ブックス)
長島槇子
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赤い櫛だと気がついたら、近くに寄ってはなりません。


場所は「新吉原」

吉原がいまのところに移ってからでも二百年、怪談も二百年分あると思ってくださいまし。


怪談好きな若旦那が噂を聞きつけ、のぞいてみたのは、新吉原の大楼「百燈楼」

妓夫に誘われるまま、はじめて入った妓楼のなかで見聞きするのは、七不思議

女将、芸者、幇間と、妓楼のしきたり通りに事を踏みながら、語られていく豪奢で悲惨な怪談話。

やがて・・・。

『ダ・ヴィンチ』と『幽』主催の第2回『幽』怪談文学賞長編部門特別受賞作です。

吉原で遊ぶってどうするの??

お金はどのくらいかかるの??

花魁のまわりにいる少女「禿」(かむろ)とは何なのか??

芸者と花魁ってどう違うの??

花魁の「格」ってどうなっているのか??

っていうか「吉原」って何??

「吉原もの」が静かなブームなんだそうですが、わかりにくい吉原の「仕組み」が簡単にわかるようになります。

読んでいくうちに、客と同化し、吉原を体験できる作品です。

やがて経験する、恐ろしく悲惨な・・・。

粋が愛され、野暮はとことん嫌われる世界。

華やかで華やかで華やかな世界。

その裏側の身の毛もよだつ物語。

一番恐ろしいのは赤い櫛。

拾えば命を失います。


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posted by くみ at 21:40| 静岡 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 読書(文芸・評論) | 更新情報をチェックする
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