古典もののほうが好きかな?
田辺聖子さんは、ものすごい古典愛好者ですからね。
で、この本。
内大臣の姫。月冴姫。その名前のように美しい姫。10代。
しかし、入内するはずだった東宮は急病で死去。
3歳の親王が東宮となり、月冴姫の入内は10年後になった。
藤原氏はよくこういう無茶します。
10年も屋敷の中で青春を過ごすなんて耐えられないわ!!
やんごとなき姫君は滅多に屋敷の外どころか、部屋の外に出られません。
ところが月冴姫は行動派。
いつのまにか天狗の外道丸と友達になり、外の世界に目を向けるのです。
出てくる、出てくる、あやしげな妖怪たち。
ま、ちっとも姫は恐ろしがったりしませんが。
僧侶に恋したり、医者の卵に恋されたり、親王に恋したり・・・。
ついでに盗賊に誘拐されたり。
ユーモラスに展開する短編集で構成され、悲壮感はまったくありません。
そして最後に姫がつかむ幸せとは??
この人と生きよう。この人の住む場所で一緒に暮らそう。
そういう相手と出会うのです。
身分や血筋はまったく関係なし。
それって育ちがいいゆえに、卑屈さがないせいだと思います。
田辺聖子さんは自分なりの平安王朝を書きたかったのだと思います。
屋敷内部とか、京の都とか、場末の様子とか、とても詳しいです。
しかも、わかりやすい。
コレ大事。
文章がすっと入ってきます。
オススメです。
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さて、寝るか。
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